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月刊モデルグラフィックス 2019年4月号 レビュー

昨日発売になった月刊モデルグラフィックス 2018年12月号です。今回の特集は、「模型で読み解くこの世界の片隅に」。

モデルグラフィックス 2019年 4月号 01

今も語られる事の少なくない人気作とはいえ、もう2年前の映画をなんで今頃特集?と思いましたが、長尺版の「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が今年公開予定なんですね。恥ずかしながら知りませんでした。





しかも今回の表紙、「月刊モデルグラフィックス」のロゴがとても小さくてわかりにくい。

モデルグラフィックス 2019年 4月号 06

こんなの気付きませんわw

知らない人が見たら模型誌じゃなくてアニメのムック本だと思うレベルじゃないかと思います。

そしてその傾向は表紙だけでなく特集の内容にも表れており、片淵須直監督を特別監修に迎えた事もあってか、模型記事でありながらアニメのムック本並の作品情報がたくさん載ってまして、いつものモデグラとは違った構成と感じました。

モデルグラフィックス 2019年 4月号 02
まず驚くのがページを開いてもなかなか模型が出て来ない事。
作品設定や製作の裏側についての記事がしばらく続き、7ページ目で初めて模型の記事が出てきます。

特集記事前半はフィギュアによる劇中シーンの再現が多く、海洋堂のカプセルトイを改造したものが紹介されています。

モデルグラフィックス 2019年 4月号 03
  1. PVC製のフィギュアを塗装しやすいようにレジンで複製して着色した作例。台所に食材を広げる食事支度シーン。
  2. 劇中の同シーンがいかに凝って描き分けられていたかを解説した記事。食材や手ぬぐい、瓶、下駄など動かない物でも背景でなくセル(作画)で描かれている理由について述べられています。
  3. 同じくカプセルトイフィギュアをレジン複製して塗装した雨宿りシーン。そしてここでも劇中作画の汚れ表現の凝り方について解説。
  4. 劇中に登場する水彩画のような大和の質感を塗装で再現したフジミ1/200戦艦大和艦橋。海洋堂のペイントマスター担当部署が塗装を請け負ったとの事。

特集記事中盤以降は、登場する飛行機や艦船、建物の作例となっています。

モデルグラフィックス 2019年 4月号 04
  1. フィギュア塗装に絡めて、アニメの彩色工程の細かい段取りを解説。それを理解すれば模型的に再現する手がかりが見つかるはずと締めてます。
  2. フルスクラッチ1/20北條家。製作者は憲兵の声をあてていた栩野幸知という俳優さんで、本業以外に映画用小物作りやガンエフェクトもやられているのだとか。上手い筈だ。
  3. ハセガワ1/72二式大型飛行艇一二型を改造して作った輸送飛行艇晴空。すずの義父の勤務先である海軍空廠シーンに登場。
  4. 劇中に登場したモブメカ達を紹介し、そのキットも少しだけ紹介したコーナー。気付きにくい所でこんだけたくさん登場してたんですね。


で通常なら巻頭40ページほどで特集は終わりなんですが、今回の特集のすごいところは、巻末側のカラー30ページもいつものレギュラー記事をすっとばしてその続きになってる事です。つまり誌面のカラーページのほとんどが特集用に割かれてるわけで、これには驚いた!\(◎o◎)/

モデルグラフィックス 2019年 4月号 05
  1. フジミ1/3000呉軍港。劇中ですずと晴美が最後に歩いたあの道とまわりの風景を再現するため、陸地部分を延長させています。
  2. ハセガワ1/72 F6F-3/5ヘルキャット。さらに劇中ですずが機銃照射を受けるシーンのF6Fの機動演出を片淵監督が解説。
  3. R工廠さん作・ハセガワ1/700重巡青葉。迷彩塗装と樹木でカモフラージュした姿で、この超精密な偽装樹木をどうやって作ったのかが最大の謎。その解答はネイビーヤード次号にての事で、この商売上手め!
  4. かつて広島で売られていた原爆ドームの1/250キット。ドーム屋根の骨組みを作り直したり、ベースを拡張して元安川や歩道などを再現して現在の姿に改造した作品。製作者は私の知人でして、さらにキット提供者は藤田幸久先生という・・・さすが先生なんでもキット持ってますね(笑)。


劇中シーンを再現したフィギュアや登場したメカの作例をただ載せるのではなく、そのシーンやメカのカットや原画、設定、裏話的なコメンタリーが対としてほぼ同じスペースを割いて載せられているのが今回の特集の特徴でして、そこまで詳しく語るかと読んでいて何やらスイッチの入ったオタクが自分の推しについて饒舌に延々としゃべってるようなイメージを感じました。いやホメてるんですよ(笑)。

それほど「この世界の片隅に」への愛と情熱が伝わってくる大変熱い特集記事でして、ここまでの熱量はマガジンキットの時でもなかなか見ないですね。中の人どんだけ好きやねん(笑)!

このようにパラメーターを特集に全振りしてる号なので、この映画が好きという人にはマストバイ!でなければいつも以上にスルー推奨です。



モデルグラフィックス 2019年 04 月号 [雑誌] 【Amazon】
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【theme : 模型・プラモデル
【genre : 趣味・実用

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Secret

No title

 なんか、MG誌の表紙はこの路線に味をしめ過ぎたって言うか、聞き飽きたネットスラングをドヤ顔で聞かされてるような気分になる時があります。
『ンゴwww』
とか、
『ワイ○○担当大臣、××を義務化w』
とか(言い過ぎか?)。先月号のバカ高いマガジンキット付きと相俟って、ちょっと印象が・・・(買おうと思って、手に取って価格見て止めました)。

 それでも書店でこの表紙を瞥見して
「ああ、これひょっとしてMGだろ」
と思ってしまった私が居ます(笑)。

No title

>Phantomさん
Twitterやり始めてから気付いたんですが、神絵師と呼ばれる人や漫画家さんといった二次元関連の著名人のフォロワー数って、どんなに有名なモデラーさんであっても桁1つどころか2つ違うくらい比べものにならないんですよ。それほど絵と模型にはパイの開きがあるわけで。

なのでモデグラもやはり表紙をアニメにしてみたら、もうやめられないくらい売り上げが違ってしまったんじゃないかと推測してます。

ただこの路線も模型に繋がる作品がある事が前提なので、今は例のコトブキを業界あげて推してますが、そうそうヒット作が生まれる筈はないので、こけた時のダメージを考えると、このビジネスモデルどこまで続けられるのかなとふと思ったりしますね。
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