フジミ 1/700 艦NEXT 戦艦大和 簡単フィニッシュ その7(最終回)
艦NEXT大和の製作記、今回が最終回です。

艦載機は成型色のままだと結構暗い濃緑色単色なので、ここだけはフル塗装にしました。またプロペラは組立中にうっかり折ってしまったので、やむなく汎用エッチングに交換しています。
カッターも中を塗り分けましたが、指定の場所に付けると隠れてほとんど見えなくなりますので、こっちは付属のシールを貼るだけで十分でした。

船体はエナメル塗料用うすめ液で派手にウォッシングしたせいで前回見事に割れてしまったので、補修がてら接着剤を使って甲板としっかり接着しました。

艦首の錨はそのまま取り付けると、錨甲板上に突き出た錨幹の先端と根本の位置が微妙にずれた角度に固定されてしまいます。なので差し込み穴を棒ヤスリでこじて広げてやり、角度調整して取り付けました。


旗竿も、組立図に「折らないよう注意」と書かれてるにもかかわらず艦首・艦尾両方とも折ってしまったので、真鍮線とピアノ線で作り直しました。画像は塗装前の地金のままの状態。

ガイアノーツのEXフラットクリアーでオーバーコートします。
当初は全部組んでからコートしようと思ってたのですが、艦船という突起の多い形状のため、それでは塗料がまわりにくい箇所が多く発生するので、各ブロックごと組んだ状態で行いました。
一気に吹くとウェザリングマスターが溶けて流れてしまうので、まぶすように薄く吹き重ねます。つや消しなのでつやありみたいに表面がしっとりするほどドバ吹きしません。逆に白カブリの原因になります。

船体のコートは、本当は船底と合わせた状態のほうが面ごとのコートの差が出ないので良いのですが、そうなると代わりに持つところがなくなるので効率優先で別々にやりました。
ガイアノーツのEXフラットクリアーは他社製品に比べてつや消し効果が弱めで、AFVなんかのハードなつや消しが欲しい場合には不向きなのですが、縮尺率の高い艦船模型の場合にはスケールエフェクト的に過度なつや消しにならず逆に最適で、キメが細かくなめらかなので接写しても表面に粒子状の荒れが目立たないため、私には手放せないアイテムになっています。


Ex-04 Ex-フラットクリアー 50ml
そしてなにより他社製品のように白くカブッたようになりにくいのでコート前と色味の変化が少なく、つい吹きすぎてしまう人にはありがたい製品かと。

スクリューも成型色のデッキタンのままではカッコ付かないので塗装。羽根部分はガイアノーツのスターブライトブラスにメタリックマスターによる希釈の組み合わせ、シャフトはクレオスのメッキシルバーNEXTです。メタリックカラーはクリアコートすると金属的な輝きが失われてしまうので、コート後に塗装するのがセオリーです。
そして信号灯の反射鏡表現としてミラーフィニッシュを付けるのに、丸く打ち抜くポンチを2つ自作しました。既製品では1.0mm以下のものが存在しないみたいなので。


上部構造物を甲板に取り付け。ある程度力をかけてハメ込むため、細い部品をこれ以上うっかり折ってしまわないよう、高角砲やシールド付機銃の銃身などはまだ付けていません。

シールド付銃身部品は、
「俯仰スリット部をコピックモデラー黒で塗りつぶし」→「EXフラットクリアーでオーバーコート」→「その上から銃身をガンメタル塗装」→「セミグロスブラックでスミ入れ」
という面倒な工程を踏んでます。前記のとおりメタリック塗装は最後に行うのがセオリーなので。

高角砲、機銃銃身を取り付けました。調整したので仰角が揃ってます。ただしシールドなし機銃は手の加えようがなかったので、微妙に角度が下がってます。

主砲砲身の穴は、砲金と呼ぶ位なのでスターブライトブラスで塗ってみましたが、このスケールでも意外とオモチャぽくなく良い感じになりました。

最後に艦首菊花紋章を取り付けて完成。ここはスターブライトゴールドで塗装。
この菊花紋章は、造形自体はウォーターラインのアクセサリーパーツの物よりやや劣ってますが、厚ぼったくなく薄く作られているので、薄く削ったりせずにそのまま付けても違和感ありません。良くできてます。

あと置台はやはり見栄え良くしたいので、支柱だけは合わせ目処理をして塗装しました。クレオスのメッキシルバーNEXTを下地にクリアイエローでキャンディ塗装し、最後にその上からもう一度メッキシルバーNEXTをほんの軽くだけコートしたら多少金メッキぽくなるかな?と期待しましたが、そんなに変わりませんでしたね。^ ^;

そんなわけで「どこが簡単フィニッシュやねん!」と方々からツッコまれながらフジミ1/700 艦NEXT大和完成しました(笑)。
完成品詳細画像は追って更新いたします。


1/700 艦NEXTシリーズNo.01 日本海軍戦艦 大和 【Amazon】

艦載機は成型色のままだと結構暗い濃緑色単色なので、ここだけはフル塗装にしました。またプロペラは組立中にうっかり折ってしまったので、やむなく汎用エッチングに交換しています。
カッターも中を塗り分けましたが、指定の場所に付けると隠れてほとんど見えなくなりますので、こっちは付属のシールを貼るだけで十分でした。

船体はエナメル塗料用うすめ液で派手にウォッシングしたせいで前回見事に割れてしまったので、補修がてら接着剤を使って甲板としっかり接着しました。

艦首の錨はそのまま取り付けると、錨甲板上に突き出た錨幹の先端と根本の位置が微妙にずれた角度に固定されてしまいます。なので差し込み穴を棒ヤスリでこじて広げてやり、角度調整して取り付けました。


旗竿も、組立図に「折らないよう注意」と書かれてるにもかかわらず艦首・艦尾両方とも折ってしまったので、真鍮線とピアノ線で作り直しました。画像は塗装前の地金のままの状態。

ガイアノーツのEXフラットクリアーでオーバーコートします。
当初は全部組んでからコートしようと思ってたのですが、艦船という突起の多い形状のため、それでは塗料がまわりにくい箇所が多く発生するので、各ブロックごと組んだ状態で行いました。
一気に吹くとウェザリングマスターが溶けて流れてしまうので、まぶすように薄く吹き重ねます。つや消しなのでつやありみたいに表面がしっとりするほどドバ吹きしません。逆に白カブリの原因になります。

船体のコートは、本当は船底と合わせた状態のほうが面ごとのコートの差が出ないので良いのですが、そうなると代わりに持つところがなくなるので効率優先で別々にやりました。
ガイアノーツのEXフラットクリアーは他社製品に比べてつや消し効果が弱めで、AFVなんかのハードなつや消しが欲しい場合には不向きなのですが、縮尺率の高い艦船模型の場合にはスケールエフェクト的に過度なつや消しにならず逆に最適で、キメが細かくなめらかなので接写しても表面に粒子状の荒れが目立たないため、私には手放せないアイテムになっています。
Ex-04 Ex-フラットクリアー 50ml
そしてなにより他社製品のように白くカブッたようになりにくいのでコート前と色味の変化が少なく、つい吹きすぎてしまう人にはありがたい製品かと。

スクリューも成型色のデッキタンのままではカッコ付かないので塗装。羽根部分はガイアノーツのスターブライトブラスにメタリックマスターによる希釈の組み合わせ、シャフトはクレオスのメッキシルバーNEXTです。メタリックカラーはクリアコートすると金属的な輝きが失われてしまうので、コート後に塗装するのがセオリーです。
そして信号灯の反射鏡表現としてミラーフィニッシュを付けるのに、丸く打ち抜くポンチを2つ自作しました。既製品では1.0mm以下のものが存在しないみたいなので。

- 0.5mmのほうは真鍮パイプ先端を丸棒ヤスリで薄く研いで刃を付け、ピンバイスで絞めても潰れないよう中に真鍮線を通してあります。
0.8mmのほうは真鍮線にドリルである程度穴を開け、後は矢型のダイヤモンドビットで削って作りました。 - ミラーフィニッシュに押し付けて円形に打ち抜き。
- 0.8mm径のをヤード基部の60cm信号灯に、0.5mm径を30cm信号灯に貼りました。
- 煙突回りの150cm探照灯は、キットのシールをそのまま使用。スリットが印刷されているメタルシールなので、下手に塗装するより余程見栄えが良いのではと思います。

上部構造物を甲板に取り付け。ある程度力をかけてハメ込むため、細い部品をこれ以上うっかり折ってしまわないよう、高角砲やシールド付機銃の銃身などはまだ付けていません。

シールド付銃身部品は、
「俯仰スリット部をコピックモデラー黒で塗りつぶし」→「EXフラットクリアーでオーバーコート」→「その上から銃身をガンメタル塗装」→「セミグロスブラックでスミ入れ」
という面倒な工程を踏んでます。前記のとおりメタリック塗装は最後に行うのがセオリーなので。

高角砲、機銃銃身を取り付けました。調整したので仰角が揃ってます。ただしシールドなし機銃は手の加えようがなかったので、微妙に角度が下がってます。

主砲砲身の穴は、砲金と呼ぶ位なのでスターブライトブラスで塗ってみましたが、このスケールでも意外とオモチャぽくなく良い感じになりました。

最後に艦首菊花紋章を取り付けて完成。ここはスターブライトゴールドで塗装。
この菊花紋章は、造形自体はウォーターラインのアクセサリーパーツの物よりやや劣ってますが、厚ぼったくなく薄く作られているので、薄く削ったりせずにそのまま付けても違和感ありません。良くできてます。

あと置台はやはり見栄え良くしたいので、支柱だけは合わせ目処理をして塗装しました。クレオスのメッキシルバーNEXTを下地にクリアイエローでキャンディ塗装し、最後にその上からもう一度メッキシルバーNEXTをほんの軽くだけコートしたら多少金メッキぽくなるかな?と期待しましたが、そんなに変わりませんでしたね。^ ^;

そんなわけで「どこが簡単フィニッシュやねん!」と方々からツッコまれながらフジミ1/700 艦NEXT大和完成しました(笑)。
完成品詳細画像は追って更新いたします。
1/700 艦NEXTシリーズNo.01 日本海軍戦艦 大和 【Amazon】
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⇒comment
完成おめでとうございます!&おつかれさまでした!
艦NEXT大和は私も積んでいるので参考にさせていただき……と思っていたのですが
「簡単フィニッシュ」でこのレベルとは、へたれモデラーには厳しい現実でした(^^;
でも、スミ入れとドライブラシくらいはしてみようかな?という気にはなりました(笑)
いま晴風をいじっているのですが、プラが同社の旧来の飛行機模型とは違う感じがします。
スナップフィットなので材質も違うのかもしれませんね(ABS寄りで溶剤に弱い?)。
ガンプラのABSパーツはエナメルじゃなくても割れやすいと聞くのでちょっと心配です。
「簡単フィニッシュ」でこのレベルとは、へたれモデラーには厳しい現実でした(^^;
でも、スミ入れとドライブラシくらいはしてみようかな?という気にはなりました(笑)
いま晴風をいじっているのですが、プラが同社の旧来の飛行機模型とは違う感じがします。
スナップフィットなので材質も違うのかもしれませんね(ABS寄りで溶剤に弱い?)。
ガンプラのABSパーツはエナメルじゃなくても割れやすいと聞くのでちょっと心配です。
ありがとうございます
>vandy1さん
ありがとうございます。
そして思っていたのと違う内容でごめんなさい。^_^;
次回の簡単フィニッシュのときにはもっと手軽なのを試みます。
フジミの飛行機は作った事ないんですが、
ここの製品のプラは総じて柔らかい印象が昔からありましたね。
今まで接着剤使うキットばっか作っていたので気付きませんでしたが、
スナップ式には思わぬ落とし穴があるものだと
今回良い勉強になりました。
ありがとうございます。
そして思っていたのと違う内容でごめんなさい。^_^;
次回の簡単フィニッシュのときにはもっと手軽なのを試みます。
フジミの飛行機は作った事ないんですが、
ここの製品のプラは総じて柔らかい印象が昔からありましたね。
今まで接着剤使うキットばっか作っていたので気付きませんでしたが、
スナップ式には思わぬ落とし穴があるものだと
今回良い勉強になりました。