フジミ 1/700 軽巡矢矧 昭和20年、空母瑞鶴 昭和16年 ver.1.2 レビュー

先週頭ぐらいに発売されたフジミの1/700矢矧の昭和20年最終型です。

フジミ 1/700 軽巡 矢矧 1945 01
矢矧は酒匂とのコンバーチブルキットで昭和19年仕様が半年ちょい前に出てますが、今回は単体にもかかわらず同価格である代わりに、手すりと梯子のエッチングパーツが付いてます。

阿賀野型軽巡のキットがコンバーチブルという売り方になった理由は以前書きましたが、大和の特攻作戦に参加した最後の姿の矢矧だけは単体で売れるだけのバリューがあるという事なのかもしれません。


なのでこの製品が阿賀野型軽巡シリーズの本命であり、発売を心待ちにしてた人はきっと多かった事でしょう。



フジミ 1/700 軽巡 矢矧 1945 02
部品一覧。阿賀野/能代と違って矢矧/酒匂は共通パーツが多かったので、この矢矧最終型もパーツ数はそれほど変わらない印象です。


フジミ 1/700 軽巡 矢矧 1945 03
これが矢矧最終型専用の新規パーツであるX部品。この部品が使われる箇所は以下の通り。



フジミ 1/700 軽巡 矢矧 1945 04

フジミ 1/700 軽巡 矢矧 1945 05

最終型は煙突前にトラス構造の探照灯台座があり、それまで探照灯のあった左右の高射装置台座の場所には、代わりに射撃指揮装置のような機器が設置されています。



フジミ 1/700 軽巡 矢矧 1945 06
航空作業甲板は、軽量化のためのカット形状が変わっています。



フジミ 1/700 軽巡 矢矧 1945 07
めっちゃささいな点だけど艦首側から3番目のボートダビットの形状変更。



フジミ 1/700 軽巡 矢矧 1945 08
あと単装機銃の数と配置が変わっているので、甲板の裏から追加の穴開け指示が付いてます。


フジミ 1/700 軽巡 矢矧 1945 09
そしてもう1つの新規追加部品である手すりとラッタルのエッチングパーツ。KA-Models社製です。



フジミ 1/700 軽巡 矢矧 1945 10
エッチングの取付説明図。


元々酒匂とのコンバーチブル版と部品数が大差ないのに、その差分としてエッチングが入ってるのでこれはお得感高いです。
ただこれはあくまで手すりとラッタルのみのエッチングであって、いわゆるDX.版のようななんでもかんでも付いた物ではないので、そのレベルを期待してる人は中途半端と感じるでしょう。
既存の別売の阿賀野/能代 専用エッチングの代用では補完出来ない部品もあるので、ここは 矢矧/酒匂専用エッチングの発売が待たれます。(しかしそうなると今度はせっかくの手すりとラッタルがダブる!?)

とか色々書きましたが、タミヤの矢矧が発売から相当年月が経っており、ディテールが時代遅れなのに加えてその後進んだリサーチにより最終型としてはいくつかのエラーが発覚しているため、このフジミの矢矧が現時点において最終型の決定版なのは確かです。



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続いて瑞鶴の昭和16年竣工時仕様。こっちは6月末頃に発売されたやつ。

フジミ 1/700 空母 瑞鶴ver.1.2 1941 01
瑞鶴の竣工時仕様は実は今回が初めてではなく4年前に発売されています。しかしこれは再販ではなくVer.1.2と銘打った新製品になっています。



フジミ 1/700 空母 瑞鶴ver.1.2 1941 02
組立説明図に例の少尉いました(笑)。矢矧にはいなかったのに。



フジミ 1/700 空母 瑞鶴ver.1.2 1941 03
新規金型による追加パーツAc部品。マスト類が組み立て式から一体成型に変わっていて作りやすくなっています。この新規パーツがVer.1.2たる所以なんだとか。



フジミ 1/700 空母 瑞鶴ver.1.2 1941 04
それ以外にも係船桁は今まで展開時しかありませんでしたが、Ac部品には収納時のパーツが付いてます。



フジミ 1/700 空母 瑞鶴ver.1.2 1941 05
艦橋後ろのマストだけは完全一体成型でなく、三股基部など一部は既存パーツとの組み立て式となってました。



フジミ 1/700 空母 瑞鶴ver.1.2 1941 06
新部品のマストは一体成型の代償として、中間にある五画錐、四角錐の支柱の側面モールドがなく、そこがゲートになってます。



フジミ 1/700 空母 瑞鶴ver.1.2 1941 07
対して従来のマストはこんな具合。バラバラの代わりに五画錐、四角錐の支柱モールドは全面に付いてます。



フジミ 1/700 空母 瑞鶴ver.1.2 1941 08
従来のマストの組立図。
細長い部品の継ぎ足し構造のため、水平・垂直を正しく組み立てるのが難しくて不評だったそうです。まあ自分も一度組んだ事あるのでそれはわかる。それに今時ホントに精密なマストが欲しい人は中途半端なプラ部品使わずエッチングに交換するので、これは良い改修だと思いました。

実は今回の新マスト、本当はエントリユーザー向け商品である特EASY瑞鶴に付けたかったもののスケジュール的に間に合わず、今回こういう形でやっと陽の目を見る事になったのだとか。他にも大々的に公表されてはいませんが、翔鶴型の船底パーツは特EASY瑞鶴から金型修正により形状が変更されており、それ以前のより部品の合いが改善されているそうです。

Ver.1.2というからにはもうちょっと大掛かりな変更点も欲しい気もしますが、それでもこうしたアップデートを随時行うフジミの姿勢には敬意を評します。



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No title

今回の瑞鶴Ver.1.2には、新規パーツとして、「K1」も追加されています。
左舷の高射装置を1基にするためのパーツで、おかげで簡単により正確に作れるようになりました。(組立説明図では、艦橋上の高射装置が艦種方向を向けるように指示されたままなのはいただけませんが)
このパーツを追加したため、翔鶴のように「Ver.1.1」ではなく「Ver..1.2」にしたのでしょうか。

No title

>Pのおじさん様
K部品については瑞鶴Ver.1.2用の新規パーツでなく、
船底パーツの修正と同様に逐次改良の範囲として以前から入っていたと聞いています。

ではなんで翔鶴はVer.1.1で瑞鶴はVer.1.2なんでしょうね?
聞いておけば良かったです。^^;

No title

「K1」は既に追加済みだったのですか。
情報不足で申し訳ありません。汗顔の至りです。

マスト類の一体成型、メーカーさんのコメントから、
特EASYシリーズの翔鶴型には間に合わなかったものの、
蒼龍・飛龍には入るものと勝手に考えていました。
しかしながら、蒼龍・飛龍はおろか、大鳳、雲龍にも追加されませんでした。
残念です。
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