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フジミ 1/700 軽巡洋艦 阿賀野/能代 レビュー

8月末に発売されたフジミ1/700阿賀野/能代のレビューです。


フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 01

このキットは阿賀野型軽巡の一番艦阿賀野と二番艦能代のコンバーチブルキットで、どちらか片方を選んで作る仕様です。両方作れる2隻セットじゃないので注意。



フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 02

部品全体。



フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 03

部品の一部クローズアップ画像。精密さ命の特シリーズだけあって毎度の事ながらディテールの密度がスゴイ!特に煙突まわりの蒸気捨管は細かく別パーツ化されて大変な事になってました(笑)。

そして公式の完成品見本がこちら。


画像: Amazon.co.jp

上が阿賀野で下が能代。
何年頃の姿かは明記されていませんが、阿賀野は21号電探と増設機銃がないところから初期の姿、能代にはそれらが付いてるのに加えて13号電探と22号電探が装備されているので改装後の最終時なのがわかります。にしてもこの見本は阿賀野にも13号電探付いてますが、組立図読んでもそのような指示はないので単純に組み立てミスですね。
ちなみに能代は1/350ならハセガワから出てますが、1/700はWLに存在しないので初の1/700プラモとなります(塗装済み組み立てキットならタカラの連斬模型シリーズでありました)。

阿賀野と能代は同型艦とはいえ外観の違いが結構ありまして、フジミはそこを妥協なく再現しようとしたために並のコンバーチブルと違って上部構造物だけでなく船体と甲板まで部品が別々に用意され、さらには組立図まで別々で2つ入っているという世にも珍しいキットになっています。こんなん初めて見たわ!


フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 04

阿賀野用船体、甲板。
船体形状は能代と同じですが、舷窓の配置がだいぶ違います。



フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 05

阿賀野専用パーツ。
阿賀野は搭載機に零式水偵に加えて98式水偵も指定されています。



フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 06

能代専用船体、甲板。
甲板はダボ穴の位置以外全く同じに見えるけど、目を凝らしてよく見ると通風塔の位置と鉄張りの面積が微妙に違っていました。



フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 18

能代専用パーツ。
航空甲板が阿賀野のリノリウム張りと違って鉄張りになっており、中央部が連絡路を残して撤去されていた説を採用した模様。



フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 08

共通パーツ。
船底と同じランナーに付いてる煙突は阿賀野専用パーツ。



フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 09

阿賀野、能代別々に用意された組立図。



フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 10 フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 11 フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 12 フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 13

阿賀野組立図。
上げ底式の航空甲板下に設置されている一番魚雷発射管は、公式図ではシールドなしになってるけど実際には他の同型艦と同様に付いていたのではないかという説があり、このキットは付いてた方を採用していますね。まあシールドが別パーツなので付けなければナシ状態も再現可能。



フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 14 フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 15 フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 16 フジミ1/700軽巡阿賀野/能代 17

能代組立図。
二面図をよくよく見ると、この能代は前記の航空甲板だけでなく、気付いただけでも煙突横の測距儀台、探照灯台、増設単装機銃の位置、後部艦橋機銃座、爆雷兵装が同年仕様のハセガワ1/350と違っており、すべて新説を採用しているようです。


さて、これだけ両艦の違いを再現したのは実にすばらしいのですが、その代わり余剰パーツも並以上に出るという欠点がありまして、その中には船体や甲板のような大きなパーツも含まれますから何とももったいなく、それならコンバーチブルでなく単艦で別々に出すか、もしくは両方作れるだけの部品を入れた二隻セットにしてくれという声が当然ながら出てきます。

そこのところをフジミ中の人にお伺いしたところ、ご回答いただきました。(公表の許可もらいました)

酒匂や能代のようなマイナー艦を単艦発売にした場合、新発売時はある程度数が捌けても数年経つと仕入れてもらえず店頭に並ばなくなり、メーカー側としてもパッケージやデカールの劣化を避けるため余剰生産や在庫を持てないので、結果無用なプレミアが付いてしまう現状があるのだそうです。なので数年先まで安定供給させるには、矢矧や阿賀野とのセット販売がベストと判断したとの事。
ただ船体と甲板が二つあるので、もう少し部品を足せば二隻作れるように感じてしまうからその意図は伝わりにくかったとは思うし、組み立てが混乱しないようにと組立図を別々用意した事もそういう気持ちに拍車をかけてしまったかもしれないと話されていました。

ではセット販売ならコンバーチブルでなく二隻セットに出来なかったのかというとそっちは価格の問題で、完全新金型の軽巡でそれをやると、消費者目線での適正価格を超えてしまうのだそうです。いかに現在艦船模型が動いているとはいえ大和並の数量はとても見込めずペイは数年先になってしまうので、手にとってもらえる価格に抑える為にこのパッケージング仕様に決まったとの話でした。製造原価の高騰で現在の2800円(税抜)でも厳しいラインなのだとか。

つまりフジミとしては、自社と消費者双方が極力損しない落としどころとしてこの売り方を選んだという事です。

この話に納得できた人も出来ない人もいるでしょうが、なぜこんな売り方を?というモヤモヤした疑問は晴れましたので、個人的にはスッキリです。

なお、中の人の回答の中にも出てきましたが、阿賀野型は三番艦矢矧、四番艦酒匂も後々発売が予定されています。矢矧は大和の沖縄特攻に同行した人気艦、酒匂は初のキット化(完成品はあった)となるレア艦という事で、そっちのほうが本命という人も少なくないでしょうね。



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⇒comment

Secret

No title

結局「阿賀野」用と「能代」用にキットを2つ買った身としては、メーカー側のこの回答は納得できませんね。
2個買ったら、どれだけ無駄なパーツが出るとおもってるんでしょう・・・。

美しい

阿賀野、能代がなんで人気があるか全くわかりませんでした。
アニメやゲームの影響もあったのでしょうか?

おまみさんの細かいレビューでまた購買欲が
湧いています。
そもそも艦船模型はおまみさんのレビューから始まったのですが、
今までと形の違う艦船が登場した感があり、
買いだなと思っています。

フジミさんは、相変わらず進化を続けていると
嬉しくなりますが、艦船を絶やさないためにも
買ってゆきたいと思っています。

No title

このブログはフジミさんも見てるでしょうから、
コメ欄の意見はきっと届いてると思います。

そしてご感想ありがとうございます。
ウチは一個人による模型サイト・ブログですが、
長く続けているうちにいくつかのメーカーさんと少しは縁が出来まして、
たまにこういう話を聞かせていただく事もありますので、
また面白い話があったときには載せていこうと思っています。

もちろん許可もらえればですが…^^;
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