隔週間 世界の軍艦コレクション 第70号 重巡プリンツ・オイゲン レビュー

9月8日発売予定の世界の軍艦コレクション2015年9/29日号(第70号)重巡プリンツ・オイゲンのレビューです。


世界の軍艦コレクション 第70号 重巡プリンツ・オイゲン 01

ビスマルクを一回り小さくそしてスリムにしたような美しい艦容で昔から人気の高いフネで、このシリーズは迷彩系の外国艦は当たりが多いので注目していました。さてその出来は如何や?



《冊子》

プリンツ・オイゲンはドイツ海軍最後の巡洋艦でさらには第二次大戦における最大の巡洋艦でもあり、強力な主砲と頑丈な装甲に加えてレーダー、水中聴音器、ソナー、測距儀といったデバイス性能が優秀。二度の核兵器実験でも沈められないほどの強靭さを有し、それどころかイギリスの誇り戦艦フッド撃沈に一役買ったとベタ褒めでした。
数少ない欠点は極限条件での操舵の難しさと航続距離の短さで、それも無理をしなければ凌波性は悪くなかったとあります。完璧超人か!


世界の軍艦コレクション 第70号 重巡プリンツ・オイゲン 02 世界の軍艦コレクション 第70号 重巡プリンツ・オイゲン 03 世界の軍艦コレクション 第70号 重巡プリンツ・オイゲン 04



《1/1100ダイキャストモデル》

1941年仕様。
調べてみるとプリンツ・オイゲンは生涯においてカラーリングがしょっちゅう変更されていまして、この1941年だけでも3回塗り直しが行われバルチックスキームと呼ばれる迷彩塗装も部分変更が幾度かされており、この模型は主砲塔の天蓋に友軍機からの識別用の橙赤色を塗ったタイプで、時期としては4月のライン演習作戦時もしくはそれよりちょい前のカラーリングと思われます。

世界の軍艦コレクション 第70号 重巡プリンツ・オイゲン 05

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世界の軍艦コレクション 第70号 重巡プリンツ・オイゲン 10

製品の感想
  • 造形的には、このサイズこの価格なりのプリンツ・オイゲンの模型として良く出来ており、毎度の考証凡ミスも今回は特に見当たらなかった。
  • 塗装的には迷彩柄がカラフルでとても模型映えする。ただし白黒ラインの塗装は船体のみで上構物は省略されているのが残念。これはこのシリーズの仕様であり、他の艦艇でも迷彩塗装はそうなっている。
  • 上構物の色はかなり明るめのライトグレイで、もうちょっと暗くても良かった気がする。
  • 毎回のチェックポイントである甲板と上構物の塗り分け具合は、今回は砲塔のバーベットやシェルター甲板が別パーツ設計なので物理的に切り離されておりキッチリ塗り分けられている。
  • 搭載艇上部の色が茶色ではなくデッキ色なのが残念。もう一色欲しかった。
  • 欧米では製品化タブーのハーケンクロイツの識別標識は今回も再現されており、印刷の発色は鮮やかで途切れもなく高品質。
  • ドイツ艦は毎回省略されていた艦首先端の錨がついに再現された。ダイキャストゆえ甘々モールドではあるがで努力は認める。
  • 組み立ては雑な個体に当たった。前方塔と後部マストが微妙にゆがんで接着されていてパーツ同士の水平・垂直が揃っていない。曲がってる砲身もいくつかあった。


プリンツ・オイゲンは図面などの資料がそれなりに残っている事もあってか今回の製品は造形が良く出来てます。また部品の分割も塗り分けマスキングが少なくて済む見事な設計になっており、その美しいスタイリングとカラフルな迷彩色の効果で、20cm弱の小さな模型でありながら実に見映えします。

ですがその一方でシリーズ屈指の秀作ビスマルクと比べると、パッと見なんだかコレジャナイ感漂う気がするんですよ。その原因は私の頭の中に、タミヤ1/700のカラーリングが刷り込まれているからではないかと思います。


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タミヤの完成見本は上構物が船体と同じバトルシップグレイで塗られています。対して軍艦コレクション版は白黒ラインの省略もあるんですが、上構物がかなり明るいライトグレイで塗られているので、その白すぎる姿がどうも自分には違和感あるのかと。

ただ上構物の色はライトグレイになってる資料もいくつかあるのでどちらが正解なのか私にはわかりません。タミヤにしてもこれをライン演習作戦仕様としてますが、作戦時にはバトルシップグレイ単色に塗り直されていたとする説もあるので、どこまで正しいのかあまりあてにならないと正直思っています。

そういう事があるとはいえこのプリンツオイゲンの模型は私にはとても魅力的で、このシリーズで久しぶりに強く惹かれるものがありました。


《艦これ仕様》

手を加えるベースモデルとして良い物を持っているので、上構物の組み直しとリペイントを含めて発売日までの間に合わせでなく、日を改めてもうちょっと腰を据えてやってみたいと考えてます。なので今回は艦これベースのみ追加。

世界の軍艦コレクション 第70号 重巡プリンツ・オイゲン 13

ホントはいうと夏イベント終了の追い込みで1日潰してしまいました(笑)。
おかげでなんとか全ステージクリア。ただそれがなくても上構物塗り直してたらとてもじゃないけど間に合いません。


さて次回71号は駆逐艦秋月です。

世界の軍艦コレクション 第70号 重巡プリンツ・オイゲン 11

駆逐艦というと毎回ミスしてるのが艦首菊花紋章。日本海軍の定義上、駆逐艦は軍艦に属しないので菊花紋章はないんですが毎回ついてるのです。今回が最後の駆逐艦なのでなんとか有終の美を飾る仕様になっていて欲しいものです。

それとハーパーコリンズ・ジャパン(ハーレクインの新社名)の担当様からお聞きしましたが、73号の戦艦コロラドはウエスト・バージニアに変更になるそうです。これは大歓迎でぜひ1941年の真珠湾仕様にしていただきたい!



瑞鶴の時と同じくAmazonは速攻で売り切れ…
楽天ブックスセブンネットは9/8現在在庫あり。
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【theme : 模型・プラモデル
【genre : 趣味・実用

⇒comment

Secret

No title

ここ最近ちょっとなぁっていうのが続いた感があるので、今回のオイゲンはカラフルで見栄えも良く、良艦だと思います。
ただし一つだけ凡ミスというか仕方ないのだろうけど、カタパルトとフロートが塗り分けられていない。これはパーツ分けで一体部品になっているためでしょうが、こういうのはここの製品の製造体制を象徴していますよね。
ひとつ作って同型艦や同じパーツならそれらを使いまわしていけばいいのに、製品ごとに0から設計し直しているから統一性が無い。何故フロートとカタパルト一体パーツにした???

No title

おっしゃるとおり部品は設計が毎回バラバラですが、
さすがに70号までレビューやっていると
ああこれはあの艦を担当したデザイナーだなとなんとなくわかるようになりまして、
バラバラな中にもちょっとした統一性みたいなものを感じるようになりました。

ただ本来はそれをデザイナー同士で共通化しして誰にでもわかるようにしないとダメで、
そのために管理責任者がいるはずなんですが、残念ながら全く機能しないまま終わりそうですね。

良いと思います。

昔ウォーターラインで中々ライン演習のコンビがでなかったから、まあまあの出来上がりだったので、オイゲン買ってしまいました。ビスマルクと比べるとなんか艦橋がでかい感じがしますけど、シャルンホルストより良く出来ていると思います。デアフリンガーと同じように白い感じがドイツ艦ぽくて自分には好みです。

No title

カタパルトとフロート一体というと、レベルの1/720オイゲンがそんな感じだったような。
何気に省略の仕方がそっくり。

No title

某ゲームの影響で、ずいぶんな人気艦になられてしまいました。
どこも売り切れで、プレミア価格も付く始末。
画像検索をかけると、ほぼ女の子の絵が出てくるw
罪なゲームですw 大丈夫か日本!?

No title

こういう事言うとハーパーコリンズの中の人が気を悪くしそうですが、
このシリーズが途中で休止にならずゴールがそろそろ見えてきており、
しかもいまだにこうして売り切れになる号まで出るほどの業績を維持しているのは
艦これの影響によるところが大きいんじゃないかと思います。

元々それを狙って発売された商品ではありませんので、
イーグルモス強運でしたねえ。

朗報!

秋月には菊花紋がありませんでした!


ただまぁ、菊花紋にしようとしたであろう丸い突起はありますので、金色に塗り忘れただけかも・・・

No title

寸止めでセーフというところでしょうか(笑)。

また前日の夜になりましたが秋月のレビューアップしました。

No title

上部構造物と船体の色が違うのに違和感との事ですがシュナイダー&ショートのカラーチップの説明によると独逸艦の場合大戦初期は色違いで正解の様です。1980年発売の洋書にKriegsmarine: Pictorial History of the German Navy, 1935-45と言う本があり、数多くの独逸艦のカラーイラストが載っているのですがこの本でも船体と上部構造物は別の色で塗られていました。向こうでは常識なのかも知れませんね。こちらで上記カラーチップの説明文を読むことができます。
http://www.shipcamouflage.com/kreigsmarine.htm

No title

リンクありがとうございます。

そうなんですよね。洋書や海外のサイトで
上部構造物が明るいのをいくつか見ました。
なのでこの辺は私が脳内イメージに縛られてるんだと思います。
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