アオシマ・デフォルメ連合艦隊を色々いじってみた
1月下旬から稼働してるアオシマのガチャガチャ「デフォルメ連合艦隊」ですが、中の人の話によると発売からわずか数日でリピートオーダーが来たそうで、予想を上回る売れ行きとの事です。

《過去ログ》
300円であの品質ですから、艦これブームの今なら結構イイ線行くんじゃないかなとは思ってましたが、それ以上のようですね。確かに近所のガチャでも速攻なくなってましたなあ。
そんなわけで今回はそのデフォルメ連合艦隊にひと手間加えた自分的楽しみ方を実践してみました。
アップが予定よりだいぶ遅くなったけど。
追加塗装
この模型そのままでも見映え良くて不満はありませんが、モデラー心としてさらに色を加えてみたくなったのでやってみました。
アオシマには模型用塗料で塗ることは可能で、船体はPVC製なのでラッカー系が色の乗りが良く、上部構造物と甲板周りはABS製なので水性アクリル、エナメル塗料もOKと聞いています。
《大和・武蔵》

主砲と副砲の防水キャンバスをホワイト、マスト上部を黒、機銃をガンメタルで塗装し、タミヤスミ入れ塗料ブラックでスミ入れ。
艦橋窓はちょっと卑怯ですがMDプリンターによる自作デカールです。^^; 世界の軍艦コレクションのディテールアップ用に使ってるやつがそのままいけました。

カタパルトのトラス構造を塗りで再現。探照灯に100均アルミテープを1.0mmポンチで打ち抜いて貼り付け。スクリュー塗装。
武蔵は主砲射撃指揮所を白塗装。
《翔鶴・瑞鶴》

大和・武蔵と同じように塗装追加。煙突を前後スポンソンと切り離して輪郭をはっきりさせ先端を黒塗装。艦橋左舷に黒板を0.2mmプラペーパーで追加、下部艦橋手すり部を防水キャンバス表現で白塗装。遮風柵をグレー塗装。木甲板に薄くタミヤスミ入れ塗料ブラウンを流し込み。

瑞鶴は94式高射装置を白塗装。艦載機もプロペラ回転状態にして差別化しました。
プロペラのモールドを削り取って、代わりに4.0mmポンチで打ち抜いた透明塩ビ板を付け、真ん中にプラ棒から削り出したスピナーを追加。塩ビ板の接着はエポキシ系接着剤を使っています。
塩ビ版を使ったのは、ポンチで打ち抜く際に切り口の白化がプラより少ないからですが、輪郭をはっきりさせたい場合はプラのほうが良いかもしれません。

艦載機は元々かなり細かく塗装されていますが、さらに主翼前縁識別帯、キャノピーフレームを描き加え、プロペラ(翔鶴機)、主脚、魚雷、爆弾を塗り分けました。
他にも九九艦爆、九七艦攻は機首の防眩塗装をキャノピーまで伸ばして塗り直し。零戦五二型は20mm長身砲塗装。彗星は排気管塗装。
《高雄・愛宕》

これも大和・武蔵の塗装追加を踏襲。さらにリノリウム押さえの凹モールドにタミヤスミ入れ塗料ダークブラウンを薄く入れ、艦橋正面の丸窓とマスト吹き抜け部に黒ベタ入れ。また愛宕は搭載艇甲板が付いてるのでそこを追加塗装しています。

ディテールの密度は高雄型重巡が最も細かいので追加工作は特にありません。
艦橋窓以外は極力特殊なツールやマテリアル使わずにやってみました。
主観ですが、手間いらずで効果が高いと感じたのはスクリューの塗装でしょうかね。

フルハルで飾るなら赤一色の船底部にポイントが入るだけで後姿が結構映えます。
逆に空母艦載機の追加塗装はだいぶ時間かかってまして、プロペラの塗り分け以外正直ここまでやらなくても十分です(苦笑)。
ストラップにしてみる
大きさ的に手頃なのと、上構物がABS製で折れにくいのでストラップ化してみました。
ヴィネットにしてみる
船底を外して洋上模型にもなるというギミックを生かしてヴィネットにしてみました。
海面になるベースは、以前ディスプレイケースを作った時に余った透明アクリル板を使いました。アクリル板はプラ板より値が張る代わりに切り口がプラのように白化しないので、透明の場合は断面の研磨処理が楽です。

波の表現には鉄道模型のレイアウト用素材のグレインペイントアクアと水泡表現素材を使います。

ターナー 水性グレインペイント アクア クリア 【Amazon】
モーリン 水泡表現素材120m(BW-01) 【渋谷模型楽天市場店】
本当はタミヤの海面ベースを使ってお手軽にいこうと思いましたが、ぐぐってみたら現在は販売終了してるようなので自作となりました。極力簡単な方法でいきます。

このディスプレイベースは、ホームセンターの木工、ホビーコーナーなんかでよく見る川合木工所の「飾り台 正方形 P-1」にニスを塗ったものです。モデラーにはお馴染みの製品。


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外寸は10×60×60mmですが天面の寸法は48×48mmなので、そのサイズに透明アクリル板を切ってあります。接着はエポキシ接着剤やクリアーボンド以外にも、透明両面テープを使えば簡単です。
あとは出来上がったベースにそれぞれの模型をポン置きするだけ。超手のひらサイズのヴィネットの出来上がりです。



大和は対角線上に置いてギリギリ収まるサイズです。波が大和に合わせてあるので翔鶴と高雄ではそれが多少大きくなりますが、ご覧のとおり見た目の破たんは感じません。
さらにもうひとまわり大きい「飾り台 正方形 P-5」を使うと、天面サイズが90×90mmになって2隻載せられるので、よりりドラマチックな情景も可能です。

スペースに多少余裕があるので、2隻の船先をずらして配置してあります。

瑞鶴は艦載機をせっかくプロペラ回転状態にしたので、零戦が発艦した状態にしてみました。

どれも置いてる艦種が違うだけで、同じベースで撮影しています。
デフィルメ連合艦隊、ちょっと工夫するとこんな風に楽しむ事もできますので、皆さんも色々試されてみてはいかがでしょうか。
追記(2015/02/22)
タブレットやスマホを使って航行を楽しむ方法を考えられた方がいらっしゃいます。
素晴らしいアイデア!
同じようにi Phone 6 Plusでやってみたら出来ました♪


デフォルメ連合艦隊 全6種セット 【Amazon】

《過去ログ》
- アオシマから「デフォルメ連合艦隊」というカプセルトイが出る 【2014/10/10】
- アオシマ・デフォルメ連合艦隊のサンプル届いた!(1) 大和・武蔵 レビュー【2015/01/03】
- アオシマ・デフォルメ連合艦隊のサンプル届いた!(2) 翔鶴・瑞鶴 レビュー【2015/01/05】
- アオシマ・デフォルメ連合艦隊のサンプル届いた!(3) 高雄・愛宕 レビュー【2015/01/08】
300円であの品質ですから、艦これブームの今なら結構イイ線行くんじゃないかなとは思ってましたが、それ以上のようですね。確かに近所のガチャでも速攻なくなってましたなあ。
そんなわけで今回はそのデフォルメ連合艦隊にひと手間加えた自分的楽しみ方を実践してみました。
アップが予定よりだいぶ遅くなったけど。
追加塗装
この模型そのままでも見映え良くて不満はありませんが、モデラー心としてさらに色を加えてみたくなったのでやってみました。
アオシマには模型用塗料で塗ることは可能で、船体はPVC製なのでラッカー系が色の乗りが良く、上部構造物と甲板周りはABS製なので水性アクリル、エナメル塗料もOKと聞いています。
《大和・武蔵》

主砲と副砲の防水キャンバスをホワイト、マスト上部を黒、機銃をガンメタルで塗装し、タミヤスミ入れ塗料ブラックでスミ入れ。
艦橋窓はちょっと卑怯ですがMDプリンターによる自作デカールです。^^; 世界の軍艦コレクションのディテールアップ用に使ってるやつがそのままいけました。

カタパルトのトラス構造を塗りで再現。探照灯に100均アルミテープを1.0mmポンチで打ち抜いて貼り付け。スクリュー塗装。
武蔵は主砲射撃指揮所を白塗装。
《翔鶴・瑞鶴》

大和・武蔵と同じように塗装追加。煙突を前後スポンソンと切り離して輪郭をはっきりさせ先端を黒塗装。艦橋左舷に黒板を0.2mmプラペーパーで追加、下部艦橋手すり部を防水キャンバス表現で白塗装。遮風柵をグレー塗装。木甲板に薄くタミヤスミ入れ塗料ブラウンを流し込み。

瑞鶴は94式高射装置を白塗装。艦載機もプロペラ回転状態にして差別化しました。
プロペラのモールドを削り取って、代わりに4.0mmポンチで打ち抜いた透明塩ビ板を付け、真ん中にプラ棒から削り出したスピナーを追加。塩ビ板の接着はエポキシ系接着剤を使っています。
塩ビ版を使ったのは、ポンチで打ち抜く際に切り口の白化がプラより少ないからですが、輪郭をはっきりさせたい場合はプラのほうが良いかもしれません。

艦載機は元々かなり細かく塗装されていますが、さらに主翼前縁識別帯、キャノピーフレームを描き加え、プロペラ(翔鶴機)、主脚、魚雷、爆弾を塗り分けました。
他にも九九艦爆、九七艦攻は機首の防眩塗装をキャノピーまで伸ばして塗り直し。零戦五二型は20mm長身砲塗装。彗星は排気管塗装。
《高雄・愛宕》

これも大和・武蔵の塗装追加を踏襲。さらにリノリウム押さえの凹モールドにタミヤスミ入れ塗料ダークブラウンを薄く入れ、艦橋正面の丸窓とマスト吹き抜け部に黒ベタ入れ。また愛宕は搭載艇甲板が付いてるのでそこを追加塗装しています。

ディテールの密度は高雄型重巡が最も細かいので追加工作は特にありません。
艦橋窓以外は極力特殊なツールやマテリアル使わずにやってみました。
主観ですが、手間いらずで効果が高いと感じたのはスクリューの塗装でしょうかね。

フルハルで飾るなら赤一色の船底部にポイントが入るだけで後姿が結構映えます。
逆に空母艦載機の追加塗装はだいぶ時間かかってまして、プロペラの塗り分け以外正直ここまでやらなくても十分です(苦笑)。
ストラップにしてみる
大きさ的に手頃なのと、上構物がABS製で折れにくいのでストラップ化してみました。

- 100均店で売ってるストラップパーツです。本体に付けるリング状のネジがないやつもあるので、あるのを選びます。
- ピンバイスで艦尾にネジよりひとまわり小さい穴を開けます。
- リングネジにヒモ部分を取り付けて出来上がり。
- 同様にキーホルダーも作ってみました。
ヴィネットにしてみる
船底を外して洋上模型にもなるというギミックを生かしてヴィネットにしてみました。
海面になるベースは、以前ディスプレイケースを作った時に余った透明アクリル板を使いました。アクリル板はプラ板より値が張る代わりに切り口がプラのように白化しないので、透明の場合は断面の研磨処理が楽です。

波の表現には鉄道模型のレイアウト用素材のグレインペイントアクアと水泡表現素材を使います。

ターナー 水性グレインペイント アクア クリア 【Amazon】
モーリン 水泡表現素材120m(BW-01) 【渋谷模型楽天市場店】
本当はタミヤの海面ベースを使ってお手軽にいこうと思いましたが、ぐぐってみたら現在は販売終了してるようなので自作となりました。極力簡単な方法でいきます。

- 透明アクリル板に青と緑をランダムに吹き付けて塗装します。筆塗りでもOK。
- だいたいこれくらい透けが弱くなったら塗装終了。青と緑のまだらはそれが潮目を表現します。少しくらいホコリが付いても大丈夫。
- 塗装した面の裏側にグレインペイントアクアを盛って波を造形します。薄めに広げて塗料撹拌棒のさじの裏で叩くようにすると、それっぽい形になります。
- 一晩置いて乾燥すると透明になってこんな感じになります。

- グレインペイントアクアに水泡表現素材を混ぜて白波を作ります。説明書によると混合比は30~40%ほど。試してみたところあんまりたくさん混ぜると糊の食付きが悪くなったり、乾燥後に塩を盛ったみたいに真っ白で適度な透明感が損なわれます。
- 海面に模型を載せ、まわりをナイフでなぞる等して表面に印を付けます。
- そこから少しはみ出すように水泡表現素材を混ぜたグレインペイントを盛ります。艦首波と艦尾波は水泡表現素材をやや多めに混ぜて白さを強調したり、爪楊枝などで表面を毛羽立たせて立体的にすればリアル感が増します。
- 1~2日乾燥させれば完成。小さな木製ディスプレイベースに取り付けました。
このディスプレイベースは、ホームセンターの木工、ホビーコーナーなんかでよく見る川合木工所の「飾り台 正方形 P-1」にニスを塗ったものです。モデラーにはお馴染みの製品。
川合木工所 プラーク 正方形 P-1 【Amazon】
外寸は10×60×60mmですが天面の寸法は48×48mmなので、そのサイズに透明アクリル板を切ってあります。接着はエポキシ接着剤やクリアーボンド以外にも、透明両面テープを使えば簡単です。
あとは出来上がったベースにそれぞれの模型をポン置きするだけ。超手のひらサイズのヴィネットの出来上がりです。



大和は対角線上に置いてギリギリ収まるサイズです。波が大和に合わせてあるので翔鶴と高雄ではそれが多少大きくなりますが、ご覧のとおり見た目の破たんは感じません。
さらにもうひとまわり大きい「飾り台 正方形 P-5」を使うと、天面サイズが90×90mmになって2隻載せられるので、よりりドラマチックな情景も可能です。

スペースに多少余裕があるので、2隻の船先をずらして配置してあります。

瑞鶴は艦載機をせっかくプロペラ回転状態にしたので、零戦が発艦した状態にしてみました。

どれも置いてる艦種が違うだけで、同じベースで撮影しています。
デフィルメ連合艦隊、ちょっと工夫するとこんな風に楽しむ事もできますので、皆さんも色々試されてみてはいかがでしょうか。
追記(2015/02/22)
タブレットやスマホを使って航行を楽しむ方法を考えられた方がいらっしゃいます。
素晴らしいアイデア!
同じようにi Phone 6 Plusでやってみたら出来ました♪
デフォルメ連合艦隊 全6種セット 【Amazon】
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⇒comment
No title
これ見つけたら色々やりたい事があるんですが、そもそも近場で見かけないんですよねぇ・・・。
もう少ししたらホビーショップの店頭に並んだりするんでしょうか。
もう少ししたらホビーショップの店頭に並んだりするんでしょうか。
iPad、スマホ等で航行させました。
こんにちは。
私もデフォルメ連合艦隊一式入手しましたので加工の参考にさせていただきます。
無加工ですがタブレット展示法で大和、瑞鶴、愛宕を航行させた動画をアップしましたのでご参照ください。
デフォルメ連合艦隊をiPad等で航行させた(タブレット展示法)
http://youtu.be/pI2F-GXEeKc
全長が短いのでiPad、8インチタブレット、スマホの画面上に載せることができます。
私もデフォルメ連合艦隊一式入手しましたので加工の参考にさせていただきます。
無加工ですがタブレット展示法で大和、瑞鶴、愛宕を航行させた動画をアップしましたのでご参照ください。
デフォルメ連合艦隊をiPad等で航行させた(タブレット展示法)
http://youtu.be/pI2F-GXEeKc
全長が短いのでiPad、8インチタブレット、スマホの画面上に載せることができます。
No title
>Phantomさん
秋葉原でのゲット報告をよく聞きますけどね。ビレバンにも置いてるとか置いてないとか。
>DRGKさん
これまた面白いです。^^
YouTubeの動画、記事の中に貼ってもよろしいでしょうか?
秋葉原でのゲット報告をよく聞きますけどね。ビレバンにも置いてるとか置いてないとか。
>DRGKさん
これまた面白いです。^^
YouTubeの動画、記事の中に貼ってもよろしいでしょうか?
No title
>YouTubeの動画、記事の中に貼ってもよろしいでしょうか?
もちろん大丈夫です。
補足ですが、タブレット展示するときに小さい画面サイズの中で動画を拡大させる方法をyoutubeの説明欄に記載しておきますので、もし実施される際の参考にしてください。
(スマホとかだと単純に全画面表示だと映像が小さすぎて船体と航跡のサイズが合わない場合があるが、全画面以上に映像を拡大させる方法がOSなどにより異なる)
もちろん大丈夫です。
補足ですが、タブレット展示するときに小さい画面サイズの中で動画を拡大させる方法をyoutubeの説明欄に記載しておきますので、もし実施される際の参考にしてください。
(スマホとかだと単純に全画面表示だと映像が小さすぎて船体と航跡のサイズが合わない場合があるが、全画面以上に映像を拡大させる方法がOSなどにより異なる)
No title
>DRGKさん
ありがとうございます。
追記で載せさせていただきました。
i Phone 6 Plusで試してみましたが面白いです♪
映像を拡大してやるのがミソですね。
ありがとうございます。
追記で載せさせていただきました。
i Phone 6 Plusで試してみましたが面白いです♪
映像を拡大してやるのがミソですね。
No title
>i Phone 6 Plusで試してみましたが面白いです
おお、その機種ならスマホの中でも大き目のサイズなので航跡がよく見えますね。
今回の航跡映像は無料のシミュレータの全く無関係の船を使ってますが、できれば軍艦にフィットした砲撃や被弾、魚雷の雷跡などの映像・音声があればさらに面白そうなんですけどね。メーカーさんでゲーム会社やアニメ会社とコラボして俯瞰の航跡映像orアプリを展開してくれたらな・・・。
おお、その機種ならスマホの中でも大き目のサイズなので航跡がよく見えますね。
今回の航跡映像は無料のシミュレータの全く無関係の船を使ってますが、できれば軍艦にフィットした砲撃や被弾、魚雷の雷跡などの映像・音声があればさらに面白そうなんですけどね。メーカーさんでゲーム会社やアニメ会社とコラボして俯瞰の航跡映像orアプリを展開してくれたらな・・・。