ブックレビュー: はじめてだってうまくいくガンプラ 塗装の教科書

先週サイン会で買ったオオゴシ*トモエさんの新刊「はじめてだってうまくいくガンプラ 塗装の教科書」やっと読み終わりました。近日中にレビュー載せますと言いながら隅々まできっちり読んでいたらあっという間に1週間経過!
実は暑いから寝転んで読んでたので途中で寝落ちしてしまったのが多々あったんですけど内緒だ。

はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 表紙


そんなわけで遅ればせながら感想を。

この本は一昨年に発売されたオオゴシさんの前著作「はじめてだってうまくいくガンプラの教科書」の続編的な位置付けでして、コンセプトは同じくこれからガンプラを始めようと考えてる人、始めたばっかの人、中級へのステップアップをめざす人をメインターゲットとした入門書で、今回はエアブラシ塗装に要点を絞った内容になっています。 ですがこの本だけでも完結できるように基礎工作の解説も簡単にですが載っています。


以下の画像はもくじ。

はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 もくじ 01
                    (※クリックで拡大)


はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 もくじ 02
                    (※クリックで拡大)


流れとしては、
  1. 組立て方のポイント要約、成型色を生かした無塗装組立て 【1/144 HG ガンダム AGE-2 NORMAL】
  2. 初歩のエアブラシ塗装(ベタ塗り) 【1/144 HG  ドム&リックドム】
  3. 自作カラーでの塗装、エアブラシによるシャドウ入れ 【1/100MG RX-78 ver.Ka キャスバルガンダム&G3ガンダム】
  4. グラデーションン塗装(黒立ち上げ法、クリアカラー濃度を使ったグラデ法) 【1/100 MG シン・マツナガ&ジョニー・ライデン専用ザク】
  5. 迷彩塗装、汚し塗装 【1/100 MG ズゴック】
  6. パール、メタリック塗装、クリアコート研ぎ出し仕上げ 【1/100 MG キュベレイMK-II エルビーブル&ブルツー専用機】

という風にそれぞれの章ごとに課題のキットを用意して、その製作を通してステップ・バイ・ステップ方式で塗装法を紹介していくというスタイル。章が進むに従って難易度がステップアップしていきます。



はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 中身 01
                    (※クリックで拡大)
各章の最初には作例の作業工程表、使用ツール、各工程ごとの作業時間が詳細に記録されており、このくらいのレベルの作品を作るのにどの程度の時間と労力が要るのか具体的な数字でその目安がわかるようになっています。



はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 中身 02
各ページのフッター(一番下の領域)には、ページ内に書かれている専門用語や関連ページへのリンクが記載されており、不明点やさらに掘り下げて知りたいときに便利なよう配慮されています。



はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 中身 03
使用してるカラーの具体的な商品名は製作工程において記載されていないことが多々ありますが、それは巻末の各作例のカラーレシピにまとめて記載されています。



はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 中身 04
                    (※クリックで拡大)
塗装工程の解説は几帳面なくらい細かく丁寧な印象。たとえばこのページにはコンプレッサーの適正圧力、パーツとハンドピースとの距離、塗る順番、筆運び等が事細かく解説されており、さらには塗料の種類別に撹拌する回数まで載っています。



はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 中身 05
塗装中のありがちなミスとそのリカバリー方法。これが製作過程ごと随所に設けられています。



はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 中身 06
塗料の種類と商品名、その特徴などが解説されてる章。同様にエアブラシやコンプレッサーについての解説もあります。



はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 中身 07
                    (※クリックで拡大)
塗装環境の解説。塗装ブースは市販品だけでなく、自作についても解説しています。これ以外にも身の回りの物の簡単な工作で代用できる道具も紹介しており、初期設備費がかかるビギナーの財布にやさしい配慮。


さて本を1週間かけて完読した感想としては、とにかく丁寧でわかりやすく気配りが行き届いてる!
多少模型をかじっているとそんなの当たり前だろとつい見落としがちな部分をこの本はしっかり拾ってます。ぶっちゃけ言うと過保護なくらいで、ちょっとは本人に考えさせろ!なレベルです(笑)。今まで初心者向けを謳った模型本はいくつもありますが、これはそれらの中でも最もビギナー目線を意識した本のひとつでしょう。技法自体は以前からあるもので特に珍しさはありませんが、その見せ方がよく練られてます。

ただ良い面ばかり言ってるとステマみたいで公平性に欠けるので、そうでない面で気付いたところも少々。

まず前記のとおりこの本はわかりやすいですが、それを初心者が実践したとして、作例とさほど遜色ないレベルで完成できるのはおそらくPart2のオリジナルカラー塗装まででしょうね。
それ以降のグラデーション塗装や迷彩塗装は、場数をこなしてエアブラシをそれなりにコントロールできるようにならないと難しいです。ましてやパール・メタリック塗装に至っては出来合いのメタリック色を使うのではなく、クリアーカラーやパールカラーという透ける塗料を下地色に重ねて発色させる上級テクニックを使っていますから、初心者にはまず無理。

商業誌はある程度のレベルの物も載せないと魅力がなくて買ってもらえませんから仕方ないんですが、そこは編集側も当然ながらわかっていて、「無理にやらなくても良い」「自分基準で」的な注釈を付け加えるようにしています。

なのでタイトルの「はじめてだってうまくいく」を額面通りに受け取らないように。たとえどんなに優れた知識を得ていても、手を動かさないことには技術は決して身には付かないのです。ただその技術を最短距離で得るための方法はこの本の中にあります。

それ以外の点としては個人的見解になりますが、本書で使われてたり紹介されている道具がちょっとクレオスに偏り気味ではないかと。
その辺は大人の事情であったり、カタログ的なコンテンツまで詰め込む方針でなかったなど理由があるのでしょうが、商品知識のない初心者にもう少し色々な物を見せてあげて欲しかった気が。
クレオス製品は全国どこでも手に入りやすく品質も鉄板なので自分もひいきにしてますが、競合他社のほうが優れている物も当然ながらあります。



はじめてだってうまくいくガンプラの教科書 中身 08
                    (※クリックで拡大)
各章での課題作例とオオゴシさんのプロフィール。
サイン会でこれらのうち4体を実際に見ましたが、本を完読した今ならまた違って見えるでしょうね。もう一回見たいなー。


というわけで以上の内容でありながら1,500円ちょいのお手頃価格、そこにオオゴシさんの魅力も加わりまして、この本はビギナーの方には「買い!」ではないかと。またビギナーじゃなくても彼女のファンは無条件で「買え!」です(笑)。

5日ほど前の情報ですがオオゴシさんのツイートによると、サイン本がイベントを行った新宿と梅田の模型ファクトリー様にて販売されているそうです。



お求めの人はまだ在庫があるか電話で確認されたし。
  • 模型ファクトリー新宿 03-6457-7735
  • WORK UP LABO × 模型ファクトリー大阪 06-6347-7188

《関連記事》
オオゴシ*トモエさんの新刊記念サイン会へ行って来た【2012-07-22のブログ】


 
はじめてだってうまくいくガンプラ塗装の教科書 (012Hobby) 【Amazon】
関連記事

【theme : 模型・プラモデル
【genre : 趣味・実用

⇒comment

Secret

検索フォーム
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
プロフィール

おまみ

Author:おまみ
模型サイト「模型の花道」の管理人です。
http://www.h3.dion.ne.jp/~mokei/

FC2カウンター
最新記事
カテゴリ
Twitter
最新コメント
リンク
月別アーカイブ
BD/DVD/CD 【Amazon】
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
PR
Amazonランキング プラモデル・模型
模型雑誌 【Amazon】
艦船模型 【Amazon】
飛行機模型【Amazon】
AFV模型【Amazon】
自動車模型【Amazon】