今年の初めの事になりますが、縁石に愛車アクセラのタイヤ側面をヒットさせてしまい、ホイールのリム部にガリ傷が出来ちゃいました。

マツダのディーラーに見せたらさらっと5万円コースですねえと言われまして、こんな小さいキズでそれはもったいないのでDIYで直す事にしました。
ただ3月までは1月に亡くなった父の仏事や名義変更等で手一杯だったため、今になってようやくやろうという気に。
そして色々調べた結果、今回はホルツのアルミホイール用パテというのを使ってみました。

ホルツ 補修用パテ アルミホール用アルミパテ Holts MH145 【Amazon】つまりはアルミ色のパテなので、傷を埋めた後も目立たないというのがウリの製品ですね。

こんな風に主剤と硬化剤をパレットに同量出して混ぜて使います。
主剤の成分にエポキシ樹脂とあるので、エポキシ接着剤に近い物かと思われます。

タイヤ側をキズや塗料が付かないよう養生し、ガリ傷部分をサンドペーパーで磨いてささくれを取り除きます。

シリコンオフを染み込ませたキムワイプでガリ傷部分やそのまわりをキレイに拭き、塗料の乗りが良くなるように脱脂します。


SOFT99 (99工房) 脱脂剤 シリコンオフ チビ缶 150ml 【Amazon】キムワイプ 12×21.5cm /1箱(200枚入) S-200 【Amazon】主剤と硬化剤をよく混ぜたパテをガリ傷部分に盛り付けます。

この製品、完全硬化に気温20℃で12時間とあるので、今日の作業はここまで。
そして翌日、硬化したパテ面をサンドペーパーで#350→#400→#600→#800→#1000→#1200と番手を上げながら水研ぎした結果、このようになりました。

ツライチにはなったけど、当然ながらまわりの銀塗装も削れて地肌見えてるので、パテの説明書に書いてある「アルミのような質感で美しい仕上がりが得られます」とは程遠く、自分的にもこれではOKとはとてもいきません。
なのでシルバーパテを使っても結局はその上から塗装が必要となります。
かといってこんな小さな傷に缶スプレーはいらないのでタッチアップペンを使う事にしました。

ホルツ ホイール用補修ペン タッチアップ カラータッチ シルバー 15ml 【Amazon】
ちゃんとホイール用のシルバー色というのがあるんですね。
なかったらクレオスの8番シルバー使うしかないと思ってたので、これなら粒子の大きさも合うだろうし助かりました。
この製品は小さな傷向けでキャップにハケの付いた筆塗り型塗料なんですが、そんな事をしたのでは補修跡が目立っていかにも素人仕上がりになってしまうので、MR. COLOR薄め液で希釈してエアーブラシ塗装します。模型用コンプレッサー一式をカーポートに持ち込みました。これが結構面倒でした。

吹き付け塗装の基本として一度にドバ吹きすると垂れの原因になるで、模型と同じように薄く吹いては乾燥させ吹き重ねを繰り返していきます。
しかし去年10月から親父の事でかかりきりだったので、エアブラシ使ったの実に半年ぶり!

そして作業時間を短縮するために、重ね塗りにはエンボスヒーターを使って急速乾燥させました。
これ元々は痛車プラモみたいな曲面にデカールをキレイに張る為の必殺道具として購入したんですが、今の所ドア内張りにキックガードシート貼ったりと本物のクルマにばっか使ってますw

Mirao ヒートガン 小型 熱風機 エンボスヒーター ヒートツール ミニ ホットガン 【Amazon】そしてシルバー吹きっぱなしでは粒子のギラギラ感が目立つので、上塗り用の専用クリアーでコートします。これもまた缶スプレーほどの量はいらないのでタッチアップペンを用意しました。

ホルツ 上塗り塗料 タッチアップ 補修ペン カラータッチ クリア A-4
これもいきなり厚吹きするとせっかく乾いた銀の粒子が溶けだしてムラの原因になってしまうので、極力薄く吹いて乾かしながら何層も重ねて塗膜の厚みをある程度稼いでやり、ラストの一層で表面がテロリとテカってタレる寸前まで厚吹きして艶を出し、さらに再塗装したのがわからないようその周りをボカシていきます。
完全乾燥後に養生テープを剥がすと境界がささくれ立つ可能性があるため半乾きになったら剥がしてやり、そこから丸1日乾燥させ、最後に固く絞ったウエスで表面を拭いてリペア完了!
ガリ傷がまったくわからなくなりました。

ホントはこの後コンパウンドをかけるつもりでしたが、上から塗装したのも全くわからないレベルで仕上げる事が出来たので、これでヨシとします。コンパウンド掛けするとかえって塗膜の肌理が細かくなりすぎて浮いちゃうのかも?
何にせよ初めての素人補修でここまで出来るとは自分でも思いませんでした。こんなところでもモデラーのスキルが役に立った!^^
そして実はそれとは別に、ここ最近でもう一か所ガリッてしまったところがあるのです。

それはフロントアンダースカートの右橋斜め下面でして、コインパーキングの精算機に寄せすぎてその基部の出っ張ったコンクリに擦ってしまいました。
ここを補修しようとしたらリフトアップ設備がないと、それこそ寝転がって作業を行ってもうまく出来る自信がありません。
ディーラーに相談したらここはホイールと違ってお手頃な値段を提示してくれたので、お金で解決する事にしました。

さすがモチはモチ屋!一週間ほど車を預けてこのとおり元通りになって戻ってきました。

フロントアンダースカート下面に微妙にキズが残ってるように見えるのは、ここには元々擦り傷防止用の「エアロガード2」というラバー製モールを取り付けていてそれが擦れているからでして、元々そのために付けた物なのでそこは貼り直さなくても個人的にOKなのです。しかしこれを貼ってなかったら、もっと酷いキズになっていたでしょう。やはり転ばぬ先の杖大事。

そして同時にディーラーにはもうひとつ別の作業をお願いしたのですが、それについてはまた別の機会に。
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- 2023/04/25(火) 20:15:57|
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