ブックレビュー 月刊モデルアート 2009年6月号
特集は「艦船模型Q & A 二番艦 ~1/700で作る世界の高速戦艦~」となっており、2008年12月号の特集「艦船模型Q & A ~新製品の傾向と対策~」の続編という位置付けです。
・参考ページ: ブックレビュー 月刊モデルアート 2008年12月号(ホンネの日記 2008年10月27日)
作例のラインナップは、
- 〈特別記事〉タミヤ 1/350 航空巡洋艦最上 (張り線追加等ライトディテールアップ)
- フジミ 1/700 高速戦艦金剛 (船体継ぎ目再現、純正エッチング使用)
- タミヤ 1/700 イギリス巡洋戦艦レパルス (改装後の1941年姿に改造)
- タミヤ 1/700 ドイツ巡洋戦艦シャルンホルスト (汎用パーツによるライトディテールアップ)
- ピットロード 1/700 フランス戦艦リシューリュー (船体継ぎ目再現、ライトディテールアップ)
- HPモデルズ 1/700 イタリア戦艦ヴイットリオ・ヴェスト (レジンキット。汎用エッチング使用)
- 〈特別記事〉タミヤ1/350 戦艦大和 (張り線、エッチング、木製甲板シート、船員フィギュア使用)
いずれも真似できないようなハードな物ではなく、「すぐに実践できる等身大テク!」のキャッチコピーに偽りのない内容でした。
巻頭特集はタミヤ1/350最上。
新製品レビューをメインとした内容で、キットの素性をわかりやすくするためディテールアップポイントは探照灯台座トラス、リノリウム押さえ、純正舷外消磁電路の追加、少な目の張り程度に抑えられています。
またこれと連動して最上の元乗員の方へのインタビューを掲載しており、その元乗員とは私がこのウェブサイトで日頃お世話になっている和歌山模型様の先代店主様です。徴兵で海軍へ入隊し、重巡時代の最上に搭乗してマレー作戦やミッドウェイ海戦に参加。戦中何度も負傷しながら無事生還された体験を語られています。
そしてメインの1/700艦船模型のQ& A。
その一部を抜粋してみると・・・
フジミ1/700金剛を作例とした「効果的な細部工作とは?」
エッチングパーツを使用したときにその精密さがまわりから浮いてしまわないよう、それに合わせて全体をバランスよく仕上げるディテールアップ法を解説。
特別に超絶な改造も行っていないのに、この金剛だけ他の作例と比べて別次元の精密さで、素材キットの優秀さがハッキリ見てとれる作例でした。
タミヤ1/700シャルンホルストを作例とした「手軽に細部工作をしたい!」
汎用ディテールアップパーツやマテリアルを使用して、肩が凝らない程度のお手軽なディテールアップ方法を解説。
その他には、
- 構造物の形を修正したい!(プラ板による艦上構造物の改造法)
- 塗装を工夫するには?(洋上迷彩塗装とウェザリング)
- プラ材だけで加工したい!(プラ材による構造物、高角砲座、フェアリーダーの加工法)
- レジンキットはどう作る?(レジンキットの基本的な製作法)
といった具合。
一通り読んでの感想ですが、 前回のQ & Aがディテールアップパーツの新製品や技法を解説するために作例を用意していたのに対し、今回は「世界の1/700高速戦艦」の作例がまずあり、その製作法を「Q & A」という形に置き換えて解説したという感じでした。
そういう意味では「本当にQ & Aかな?」という気がしないではありませんが、Q & Aという形をとったほうが読者にとってはポイントがわかりやすいので、良い編集スタイルだと思います。
特集以外の作例は、
- フジミ1/20フェラーリ248F1 ブラジルGP
- モノクローム1/35スペイン陸軍VRC-105チェンタウロ
- ドラゴン1/35ドイツ1号15cm自走重歩兵砲
- ハセガワ 1/48 F-16I ファイティングファルコン イスラエル空軍
- FLI 1/48 マッキM.5スペシャルスキーム
- ドイツレベル1/144C-17AグローブマスターIII
そして誌面広告によると、艦船模型スペシャルの新刊が5月15日に発売予定。
利根、筑摩と航空機搭載艦特集です。
主な作例はアオシマ1/700重巡筑摩(開戦時)、利根(最終時)、タミヤ1/350航巡最上、フジミ1/350航戦伊勢を予定。巻頭特集はアオシマ1/350高雄を使った「1/350艦船模型徹底攻略法!」。ミニ特集はブラジル移民船で、題材はフジミ1/700ぶらじる丸、あるぜんちんな丸、空母海鷹ほか。ニューキットセレクションはフォーサイト1/144 17m内火艇と書かれています。
・艦船模型スペシャル 2009年 06月号 【Amazon】
また、「教えて! 1/350 艦船プラモの作りかた」なる本も5月8日に発売予定。 こっちはまだアマゾンをはじめネット書店の取扱いは始まっていないようです。
6月号面白い内容でした。
・MODEL Art (モデル アート) 2009年 06月号 【Amazon】

「きゃらdeCAR~る!!」の完成見本品画像公開
向坂環 RX-8はパッケージアートにも使われているので既出ですが、フィーナ レガシィのメーカーサンプルは多分これが初出かと思います。
向坂環 RX-8
フィーナ レガシィ
見本画像を見て思うのは、やはりシルクスクリーンデカールの透けへの強さですね。
ハッキリわかるように後席ウィンドウ付近の拡大画像を載せます。
ウィンドウ、ボディ、窓枠に乗ってる箇所のデカールの色の差がほとんどありません。
アオシマやGSRが採用してるオフセットデカールも企業努力で以前よりは透けにくい品質に改善されてはいるんですが、それでもいくらかは透けてしまいます。後発であるフジミのきゃらdeCAR~る!!の優位性はこれに尽きると思います。
あと前回解説したレガシィの後席ウィンドウの外ハメ方式による窓枠との段差の少なさの件ですが・・・
この斜め画像で確認するとやっぱ段差少ないですね。それどころかカーゴルームのウィンドウの一部が少し浮いてるし!取付ミスじゃなければ少し調整の必要ありそうですね。なんにせよ段差が少ないという事は痛車デカールと相性が良いということです。
それとこう言っちゃ失礼ですが、結構やっつけで作っている箇所が見受けられますので、キッチリ作れば見映えはもっとよくなると思います。
あとウマウマデカールを貼ったフェラーリF430スパイダーの見本画像もいただきました。
一番評判が良いのはウマウマデカールだそうです。
やっぱそうだろうな。
・きゃらdeCAR~る!! 夜明け前より瑠璃色な フィーナ レガシィ【Amazon
そしてまたまた新製品です!
フジミブランドでのきゃらdeCAR~る!!の6月リリース製品が発表になりました。
赤、青、緑と来て次は黄色か・・・
《関連記事》
・きゃらdeCAR~る!! ToHeart2 AnotherDays 向坂環 RX-8 Type-S キットレビュー
・きゃらdeCAR~る!! 夜明け前より瑠璃色な フィーナ レガシィ キットレビュー
きゃらdeCAR~る!! 夜明け前より瑠璃色な フィーナ レガシィ キットレビュー
いきなり話は本編からそれますが、フジミは自社の広告媒体にこの製品を「レガシィ」ではなく「レガシー」と誤った表記をしています(パッケージや組立説明図には「レガシィ」と正しく表記)。
まあそこまではよくある事としても、(おい!)それをほとんどのメディアやネット通販が「レガシー」のまま転載しています。
・Google 「フィーナ レガシー」 の検索結果
気付かずに事務的にコピペしてるのか、それともそのまま載せるのが慣習なのか・・・「みんなクルマに対する愛はないのかー!」と言いたい。シックな大人のスポーツワゴンなのに「レガシー」ではなんだかアホの子みたいに聞こえます。こんなの気にするのは自分だけかな?
さてボヤキはこのくらいにしてレビューです。
総パーツ。
エンジンレスの1/24カーモデルとしては平均程度かやや多いかなという感じ。フジミのカーモデルは一度箱から出すとうまく収まらないという伝統もしっかり受け継がれています。(笑)
組立説明書とマーキング別紙。
グラフィックデザインはシンプルながら、今回はイラストがお姫様のせいかエレガントな雰囲気で地味すぎず派手すぎずで、個人的にはRX-8の作例よりお気に入りです。
あと前回書き忘れてましたが、「きゃらdeCAR~る!!」はアオシマ痛車同様デカールの部品請求はできません。マーキング別紙も同様です。
デカールはRX-8のものよりやや小さくなってB5版サイズ。
今回も透けに強く鮮やかな発色が長所のシルクスクリーン印刷です。というか「きゃらdeCAR~る!!」シリーズは全品シルクスクリーン印刷の予定とフジミの中の人から聞いています。
今回のデカールのイラストは、ボンネットやホイールアーチに合わせてトリミングされています。
位置合わせが行いやすいのでビギナーには親切ですが、その反面貼り付ける場所や利用できる車種が限定されてしまうので、せっかくボーナスデカールいっぱい付いてるのにもったいないなあと感じました。
一長一短あっての判断とは思いますが、次回からは元に戻してくれないだろうか。
シャーシー。
水平対抗ボクサーエンジンの左右独立したマニホールドや4WDシステムのパワートレインが忠実に再現されており、足まわりもロアアームがきちんと作られているのでかなりそれっぽく見えます。
あと特筆すべきはマフラーカッターの薄さで、エッジを削り込むような加工をしなくても見映えします。
インテリア。
ここも特に問題なし。1/24カーモデルの造形としては模範的な物で、特にインパネは良い仕事してます。
ボディ。
エンジンレスキットなのになぜボンネットが別パーツ化されているかというと、インタークーラー用エアスクープの付いてるターボモデルと、それのないノンターボモデルがキット化されているからです。このキットはデカールの見映えを優先してノンターボモデルのボンネットが付いてます。
ガラスサンルーフ仕様にする場合は、裏側の溝に沿って屋根を切り取るようになってます。
一方ヘッドライトは造形が眠く、マルチリフレクターぽく見えないのが残念です。
後席サイドガラスとリヤガラスには最初からスモーク色が付いていて便利です。そしてこれらのパーツは珍しい事にボディの表からハメ込む設計になっています。これは痛車模型においてかなり都合良い事かもしれません。
大抵のキットはウィンドウパーツをまとめて成形するので、ボディの内側から取り付ける設計になってます。
結果実車に比べてウィンドウがやや奥まった形になったり、精度の甘いキットだと窓枠との間に隙間が出来る事があるので、ウィンドウにまでデカールがまわり込むデザインの痛車の場合、位置が微妙にずれたり一枚のイラストとしてどうしても不自然さが出やすかったりします。
しかしこのキットのように表からハメ込む場合は、パーツの精度にもよりますがウィンドウが奥まった形になりませんからズレが出にくいですし、デカールを窓枠とウィンドウ境界で切り離すのもずっと容易になります。
たまたまだと思うんですが、もしそこまで計算ずくでベースキットにこのレガシィを選んでいたとしたらフジミ恐るべしっ!!
そんなわけで痛車への相性も良いし、甘い箇所が少しある以外はさしたる問題のない良くできたキットだと思います。あとはデザインがお気に入りなら「買い」じゃないでしょうか。
以上フィーナレガシィのレポでした。(レガシーじゃないよ)
・きゃらdeCAR~る!! 夜明け前より瑠璃色な フィーナ レガシィ【Amazon
きゃらdeCAR~る!! ToHeart2 AnotherDays 向坂環 RX-8 Type-S キットレビュー
コトブキヤのコラボ企画ということですが名義上はフジミの製品で、パッケージにはコトブキヤは企画協力と記載されています。一方コトブキヤ名義でも
さてベースキットのRX-8ですが、これは「フジミ低迷期の象徴」としてカーモデラーの間で知られている作りの甘い迷作キットです。 フジミもそれは認めており、対策としてボディがその後改修されました。内装は依然そのままですが、当時私はその行為にフジミの模型屋としての良心を感じました。
パッケージはビニールバンドで結束されています。これはメーカー出荷時の仕様で、間違いなくデカールの万引き対策でしょう。アオシマの痛車の場合はシュリンクパックになっています。
総パーツ。
「えっこれだけ?」と思うくらい少ないです。組立て自体は楽勝で終わりそう。
デカールは先に発売されたウマウマデカールと同じく透けに強いシルクスクリーン印刷です。
驚いたのはその大きさ!ウマウマデカールよりはるかに大きいLTR判で、A4版と比べて長い面が1.5cmほど短いだけの特大サイズです。シルクスクリーン印刷はオフセット印刷よりコスト高なのに、これで商売になるんだろうか?今までダントツに大きかったGSRの1/24用デカールとほとんど変わらない寸法です。
水着とメイド服のイラストが発売前にシークレットとされていたボーナスデカールでして、それらを合わせると図柄は実質2台分の量があります。痛車プラモのデカールが他キットに転用される事がよくある現実を見据えての配慮なのか、半分はRX-8に使って残りの半分は好きなキットにどうぞという意味でしょうか?
シルクスクリーンデカールなので表面は光沢仕上げ。厚みは下の画像の通りでオフセット印刷の倍はありそう。 ヨレる心配はないけれど、曲面に馴染ませるのは慣れるまで手を焼くかもしれません。
アミ点の細かさはオフセット印刷より粗くて特に小さなイラストではドットがやや目立ちますが、代わりに発色がとても鮮やかでビビットな色彩です。私個人の使用感としては、シルクスクリーンデカールのほうが痛車には使いやすいですね。
デカールは表面をパラフィン紙で保護されてビニール袋に完全密封されています。(総パーツ画像参照)
デカールが命の商品なので、しばらくは作る予定のない人にとって経年劣化を極力防ぐこの配慮はありがたい事でしょう。
作品タイトルが同じToHeart2でも大きさがこんなに違う。右はアオシマの痛車ToHeart2トレノのデカール。
ただしアオシマの名誉のために付け加えると、このデカールは同社シリーズ中最も小さく、他の痛車のはこれよりは大きいです。
評判の悪い内装です。
凹凸のほとんど無いドア内張り、座面と背もたれの長さ比率のおかしい前・後席、簡潔すぎるセンターコンソール・・・さすがに弁護の仕様がありません。
ヘッドライト&テールライトのリフレクター(上)と金属製フロントグリルメッシュ。
ヘッド側は形状把握が少々間違ってるけど光り物パーツなのでなんとかごまかせるレベル。テール側はディテールが簡略化されてるけど一応実車の形には見えます。
メッシュは実車は粗目のひし形なので、気になる人はファインモールドやハセガワの汎用エッチングに交換すると良いでしょう。
ボディは改修後のものが入っており白の成形色です。
前後のバンパーが別パーツになっていて雰囲気が掴みにくいので仮組みしてみました。
フロント、リヤ、サイドビュー。
トップビュー
クォータービュー
このボディ組んでみて私は「あっ!これ結構イイ線に化けるかも!」と思いました。
やはり改修されただけあってキチンとRX-8のラインになってるからです。そこさえしっかりしていれば、少々のディテール不足は痛車という性格上イラストに目が行くので目立ちませんし、プロポーションを決めるもうひとつの重要な要素である車高やホイール位置はどうにでも調整できます。
内装にしても先日アオシマから発売された
そう考えるとこのRX-8、「災い転じて」というか実は痛車向きのキットなのかも?実車自体人気の高い美しいクルマですしね。
それとパッケージの作例は、デカールのレイアウトがなんだかシンプルすぎて損をしてるなあと思いました。図柄はたくさんあるんだからもう少し賑やかに貼ってやればもっと見映え良くなる気がします。
希望を見出せたこともあってロータリーファンの自分としては、早く作りたくてちょっとウズウズしてしきました。(笑) でもまずは指の怪我で製作が止まっていたウマウマフェラーリとアコードワゴンの完成が先ですね。
あと痛車デカールの新製品で、GSRから「Fate/stay night 1/24スケール用」のリリースが発表されました。今回は1/24用のみで、1/10用とビッグサイズステッカーの販売はなし。
・GSRキャラクターカスタマイズシリーズ デカール04/Fate/stay night 1/24scale用【6月発売・Amazon】
2年ぶりにオープンセールに並ぶ
しかしなにぶん8年落ちですから今の環境で使おうとするとやはりスペック的に厳しいものがあって、私はそれなりにPCを使いますからこういうときのためにもマトモに動くサブ機が要るなあ思いました。以前はノートPCを持ってたのですが、半年ほど前に突然臨終してしまったのです。
そんな折、近所の家電店のリニューアルオープンセールのチラシが。

うは!こりゃ安いわ!
ネットで調べた価格よりはるかに安い!
・参考リンク: eMachines eME520-57 の価格情報(パソコン・家電お買い物ナビGAZ)
2008年10月発売の型落ちモデルだけどサブ機として使う分にはスペック的に申し分ないし、ここんとこ出費がかさんで懐が苦しいとはいえこの機会を逃す手はないと、開店前から並んでこの格安PCをゲットしてきました。

ネットブックより安いノートPCてすごいな!
家電店のセールに並んだのは2年ぶりです。
思い出したら前回もPCの購入が動機でして、そのときは夜中の3時頃から並んで転売屋グループの列に紛れ込み、どうにか購入することができました。(さらにその前はHDDレコーダー目当てに5時半ごろ行ったらすでに150人位並んでいて敗北・・・)
しかし今回は朝の6時過ぎというわりと常識的な時間に行って先頭から10番以内の安全圏内ゲットという快挙でして、しかも10時の開店時間までに並んだ人たちの数はせいぜい150~200人程度といういささか拍子抜けする結果でした。
どうやらこの2年の間に事情が色々変わったようで、店側が転売屋を締め出すために徹夜での行列を禁止、駐車場を開店1~2時間前まで開けない、整理券を配って目玉商品は一人一点しか購入できないようにするといった対策が取られてました。(違う商品を一点ずつも不可)
結果転売屋集団が来なくなったので、かつてのようにありえないほどの行列がなくなったのではと思います。天候の悪さもあったけどね。
でもまあそれが地域に愛される家電店のセールの本来あるべき姿ですよね。早い物勝ちとはいえ他所からやってきた金儲け目的の連中に根こそぎ持っていかれ、本当の顧客である地元住民が買えないような状況はやはりどこかおかしい。
周りの人たちに話しかけてみると大体がご近所さんでして、となりの私より一回りくらい年上のおっちゃんは、家族のために大型デジタルハイビジョンTVを買いに来たとにこやかに答えてくれました。
以前のように場違いな所にいる居心地の悪さやキナ臭い空気は微塵もなく、目当ての商品を購入できた事以外にそうしたこともあってか、今回はなにやらとても良い気分になれた買い物でした。











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