ハチマルヒーロー 2018年5月号 マツダ車特集

模型雑誌を買いに行ったのに、となりに平積みされてた自動車雑誌のほうが気になりそっちを買って帰ってきてしまいました(笑)。

ハチマルヒーロー 2018年5月号 01

ハチマルヒーローという隔月刊誌でして、表紙のタイトルロゴの上に「80~90年代の熱き時代を駆け抜けたクルマを楽しむためのカー・マガジン」とのコピーがあります。最近こういうあからさまに我々の年代をターゲットにしてる自動車雑誌増えましたねえ。

特集がマツダの旧車なので、この時点で結構魅かれるものがあったんですが、中をパラパラとめくってみると、この手の特集の場合大抵はFD3Sがメインで、同じRX-7でもFCやSAはオマケ扱いなんですが、目次を見るとFDを差し置いてFCに最もページが割かれていて驚き!本のコンセプト的に80年代に最も活躍していたクルマを優先してくれたという事なんでしょうか?(FDは91年冬から販売)

ハチマルヒーロー 2018年5月号 02

さらにはファミリアまでも載っている!
車歴がFC3S、BGファミリアなマツダ党の自分としてはこれほど琴線に触れるチョイスはなく、気が付いたらセルフレジでバーコード読み取らせていました。^^;

帰宅してじっくり読んでみると、この本は当時のメーカー公式の広報用写真やカタログ写真を再度載せるのではなく、現存する個体を取材してそれを元にノーマルのスペックと、その個体の特徴を紹介していくスタイルになっているようです。

初代RX-7 SA22Cのページ。
前期型と後期型各一台載ってます。

ハチマルヒーロー 2018年5月号 03
  • 上: 78年式前期型GT。ボディは綺麗だったけどエンジンがヨレていた個体に、なんと秘蔵の新品12Aエンジンを載せ替えてレストアされた個体。
  • 下:83年式 後期型ターボGT-X。オーナー様はレストアに5年もの歳月をかけ、もう30年所持し続けているとの事で、その愛を伺い知ることができます。



次に二代目RX-7 FC3Sは扱いが最も多くて、オープンカーのFC3Cを合わせて4台載っています。

ハチマルヒーロー 2018年5月号 04
  • 上: 白の前期型86年式GT LIMITED。当時友人のお兄さんが同じのに乗っており、あまりの格好良さに一目惚れしました。ボディラインと同化したパンパーや左右二本出しマフラーは、国産ではこれが初めてだったと思います。
  • 下: 91年式後期型GT-X。アルミ製ボンネット、ビスカスLSDなどを装備したホットグレードで、かつて私もこれの赤に乗ってました。なつかしー!!



ハチマルヒーロー 2018年5月号 05
  • 上: 限定スパルタンモデルの90年式アンフィニⅢ。マフラー以外ノーマルというのが素晴らしい!
  • 下: オープンタイプの92年式カブリオレファイナルバージョン。オーディオまで純正品のままというこだわり様。修理して使えるようにしたそうで、同じのが私のセブンにも付いてましたが6年目に壊れました。



三代目RX-7 FD3S。
前期、後期モデルの2台ですが、どちらもFCのアンフィニのようにスパルタンモデルとして販売されていた特別限定車です。

ハチマルヒーロー 2018年5月号 06
  • 上: 95年式3型のType RZ。この個体は走行距離1.8万kmの低走行な上に、ブーストメーターが装着されてる以外ノーマルという超希少車。内外装、エンジンルームいずれもメチャ綺麗!バンパーとボンネット、リトラライトカバーのチリもピッタリの極上品。
  • 下:02年式6型のスピリットR Type A。これもダッシュボードに3連メーターがある以外は見た目はノーマルぽい。



初代NAロードスターは3台の個体とマツダ開発者へのインタビュー記事が載っています。

ハチマルヒーロー 2018年5月号 07
  • 上: ウッドステア&シフトノブ、内装&ソフトトップがタンカラーで、バフ仕上げのホイールが付いた97年式VスペシャルタイプII。
  • 左下: テックアートによるサーキット走行と公道走行の両立仕様のチューニングモデル。元は95年式車両。
  • 右下: エンジンをヨシムラ、エクステリアをMCLが担当してチューンした「ヨシムラMCLロードスター」という劇レアモデル。92年式。


最後はファミリア。
BD3台、BF2台の計5台の個体が載っており、以下はそのうちの2台のページ。

ハチマルヒーロー 2018年5月号 08
  • 上: カローラ、サニーをも抑えて売れまくったBDファミリアの82年式3ドアHB 1500XG。なんと若くして事故死したレーサー高橋徹が所有していた個体。
  • 下: 88年式BFファミリア1600GT-X。日本初のDOHCターボ+フルタイム4WDで当時1.6L最強でしたね。これでWRCに参戦して優勝してたし、ファミリアが尖ってた時代のホットモデル。30年乗り続けられてるワンオーナーカー。



この雑誌買ったの初めてですが、取材車がいずれもほぼノーマルなのが良いですね。過剰なドレスアップや改造を施した車は第三者から見るとそれはもうノスタルジィの対象ではなく、オーナーの趣味が強く出た別の物にしか見えませんから。

そんなわけで今回は、おっさんホイホイな雑誌にまんまと取り込まれてしまったという話でした(笑)。



ハチマルヒーロー 2018年 5月号 vol.47 [雑誌] 【Amazon】

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【genre : 車・バイク

月刊モデルグラフィックス2018年6月号レビュー

昨日発売になった月刊モデルグラフィックス2018年6月号、ほりのぶゆき先生によるなんともインパクトのある表紙ですw

月刊モデルグラフィックス 2018年6月号 01

今月号の巻頭特集は去年の年末に発売され、艦船モデラーにとってここ最近で最もホットだった製品のピットロード1/700大和です。


ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ 日本海軍 戦艦 大和 最終時 【Amazon】


なぜそんなに話題になったかと言うとこのキット、1/700なのに船体に鋼板継ぎ目が入っていたり、主砲バーベット内部や艦載機格納庫内部を再現していたりと、タミヤ新1/350大和と同等のディテールが詰め込まれ、そこに加えて二度目の海底調査で得られた今までの定説を覆す多くの新考証を積極的に取り入れている事をウリにした、これまでのとは大きく違う新世代の大和の模型だからです。


特集の内容はざっくりこんな感じ。

月刊モデルグラフィックス 2018年6月号 02
  1. ピットロード製大和に盛り込まれた新考証を解説するコーナー。大和の考証の研究は映画「男たちの大和」公開や大和ミュージアム開館の2005年頃に一区切りした感があるんですが、それ以降にこれだけ新たに判明もしくは考察対象になっている箇所があるんですね。
  2. 考証のコーナーはなんと8ページにも及び、それがこの小さな1/700の船体に詰め込まれてるのかと思うと驚愕です。
  3. Takumi明春氏による、純正エッチング+木甲板シール+張り線のみによるディテールアップ作例。ちょっと前までの超絶作例と同等のディテールで、純正だけでここまで出来るという一つのデモンストレーション。
  4. この純正パーツによるディテールアップ大和を20日間で作るレシピ。いつものステップ・バイ・ステップほど細かくないですが、その分要点をかいつまんで大きな写真で見やすく解説されています。
  5. これだけ増えてしまった大和の模型を整理し、用途に合った製品を選べるように解説したコーナー。
  6. 大渕克氏によるプロモデラーのスキルで作ったフルディテールアップ作例。Takumi氏のでも十分凄いのにこれはもう誌面で見る分にはどう見ても1/350で、大渕氏の腕前とベースキットのポテンシャルの高さが良くわかります。


今回の特集は中身濃くて面白かったです。
普通は新製品一点のみをフィーチャーすると、どうしてもページ埋め的なコンテンツがある程度入るもんですが、今回はそうした物がほとんどなく、それほどこの大和は説明するのに多くのページを必要とする特濃キットだという事なのでしょう。完全にマニア向けアイテムであり、フジミ艦NEXTやハセガワ1/450と対極にあると言って良いかと思います。

正直大和はこんだけ増えるともう食傷気味だったのですが、この記事読んで考えが変わりまして購入決定です。^_^; と言っても今の生活ではすぐに作れず積むだけですから、それならもういっその事エッチング同梱版が出るまで気長に待とうかなあと思ったり思わなかったり・・・


そして特集以外で気になった内容のピックアップです。

月刊モデルグラフィックス 2018年6月号 03
  1. 表紙をめくると巻頭特集より先に、バンダイが発表したばかりの新製品フィギュアライズラボ・フミナ先輩の記事が見開きでドーン!肌の赤みや影を多層成型のプラの透けで再現したバンダイ脅威のメカニズムで、ネット予約では高度な情報戦が展開され瞬殺になったのはつい先日の話。シールなしパチ組みでこのエロボディ手に入るならそら売れるわw
  2. 藤田幸久先生の新連載パンツァーアナトミア第2回は継続高校のBT-42。タミヤ1/35キットの特徴を解説しています。
  3. ファインモールド1/72 F-14A。起伏に富んだボディラインを強調するための「ブラック&ホワイト」という下地塗装法を使って製作されています。
  4. 巻頭のトピックス記事の一つ。8月号は電飾特集という事で、クリアー成型のスターデストロイヤーが付くそうです。電飾苦手だけどすごい興味あるので今から楽しみ♪



それと藤田先生推しを書いて出した先月号のアンケートハガキですが・・・

月刊モデルグラフィックス 2018年6月号 04

読者の声のコーナーに載ってました(笑)。
ハガキ毎月どれくらいの数届くのか存じませんが、編集の人ちゃんと1通1通目を通してるんですねえ。ご苦労様です。

よし、今月号の分も藤田先生推しで書くぞ!



モデルグラフィックス 2018年 06 月号 [雑誌]

【theme : 模型・プラモデル
【genre : 趣味・実用

モデルグラフィックス2018年5月号レビュー ふじたゆきひさ先生の新連載「パンツァーアナトミア ガールズ&パンツァー 模型戦車道解体新書」スタート!

前回のブログで、藤田先生がバレバレな深意味な痛絵馬を大洗の磯前神社に奉納した件ですが、本日モデグラ発売日につき情報解禁となりました。



お聞きしたところ、ガルパンに登場する戦車キットを解説するイラストコラムなのだそうです。
ふじた先生すっかりガルパンおじさんになっちゃったようで、そっち方面の仕事はいそいそとやられてると伝聞してましたが、この事だったんですね。月刊PANZERのペリ子ちゃんに続いて新連載おめでとうございます♪


月刊モデルグラフィックス 2018年5月号 02

第1回はIV号戦車D型で、プラッツ製品とタミヤ製品を比べた内容になっており、比較レビューは先生の十八番です。^^

ふじた先生がかつてモデグラで連載していたイラストコラム「雑多えんたあていめんと。」は2009年4月号で終了しているので、なんと9年ぶりの新連載となります。我々は9年間待ったのだ!

雑多が終わって以降、興味ある特集の時しか買わなくなったモデグラですが、これで毎月買う理由が出来ました。ガルパン最終章は6話構成で数年続くでしょうから、この連載も人気があればそれに合わせて続くかもしれません。そんなわけで信者はふじた先生の絵馬の願いを叶えるためにも、巻末のアンケートハガキに良かった記事は「パンツァーアナトミア」と書いて投稿するべし!いえ、どうかして下さい。m(_ _)m

月刊モデルグラフィックス 2018年5月号 06

早速書いたお!新郵便料の62円切手がなかったので明日投函します。^^


なお、今月号の表紙はこんなでした。

月刊モデルグラフィックス 2018年5月号 01

内藤あんも氏の特集で、模型誌ライターがファッション雑誌ばりにポーズ決めて大きく表紙を飾るのって初めてじゃないでしょうか?個人的にはふじた先生の新連載を記念してカラーイラストどーんと乗っけて欲しかったけど~。

特集内容の一部をざっくり紹介するとこんな感じ。

月刊モデルグラフィックス 2018年5月号 03
  1. 本業が専門学校講師である内藤氏の平日のタイムスケジュール。
  2. 「仕事をしながら一週間以内で作るIV号戦車D型」というHow To 記事。どの工程に何時間かけてるかも載ってます。
  3. こちらは「一週間で作れるか!?ダメージ・ウェザリング増しのIS-2重戦車」という記事。
  4. 内藤氏の作業場を紹介した「模型部屋を作ろう!」。超キレイで絶対片付けてるw


プロモデラーの特集という体を取っていますがこの記事の本質は、日頃模型を作る時間が取れずに積んでしまいがちな社会人モデラーに、本業が別にある内藤氏の日常スケジュールを例にしながら、上手に模型と共存できる暮らし方を提案している所にあります。自分も今親介護しながらの生活で模型をなかなか作れない日々なので、実に参考になりました。


そして特集以外の気になった記事の一部。

月刊モデルグラフィックス 2018年5月号 04
  1. ボークス1/35ファニーデビル改造によるファッティ。なんと改造パーツは3DCADで設計!
  2. WF特集はカラー8ページ。巻頭特集があたりまえだった時代は遠くなりにけり。
  3. ハセガワ1/24いすゞジェミニを、イルムシャーから街の遊撃手CM仕様に改造。ホイールはこれまた3DCADで設計してさらに3Dプリンターで出力。
  4. ピットロード1/35九六式25mm三連装機銃をシールド付きに改造。超カッコ良いけど、これまたデジタルモデリングで3Dプリンター出力。


うーん雑誌作例として3Dプリンター出力はどうも反則な気がしないでもないんですが、でもそれならPCで作った自作デカールもダメじゃないのかと言われるとそれは自分も実際にやってるので反論できませんし、もはや模型製作の最前線はそういう時代なのかもしれません。出来ない者の妬みなのかなあ。


次号の予告です。

月刊モデルグラフィックス 2018年5月号 05

私がサイト休止してる間に発表になって発売されたピットロード1/700大和特集。
艦船モデラーなら気にならない者はいないくらいエポックメイキングなキットですね。久しぶりにピットの本気を見ました。次も楽しみ♪



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ブックレビュー 月刊モデルグラフィックス 2017年7月号

本日発売の月刊モデルグラフィックス2017年7月号、巻頭特集が艦船模型という事で買ってきました。

ブックレビュー 月刊モデルグラフィックス 2017年7月号 01

艦これ4周年記念で連載記事である艦これ模型コーナーを拡大版にした体の巻頭特集で、今までそこでの扱いが少なかった戦艦に特化した内容になっているそうです。


もくじ。

ブックレビュー 月刊モデルグラフィックス 2017年7月号 02


以下はその巻頭特集の一部を抜粋したものです。

ブックレビュー 月刊モデルグラフィックス 2017年7月号 03
  1. フジミ1/700戦艦伊勢。専用エッチングがまだ出ていないので航戦用の物に手を加えて使用しており、ソツなく丁寧に仕上がっています。ただ張り線がさっぱりした印象でもうちょっと増やしてほしかった気も。
  2. その伊勢の製作記事。煙突まわりのトラス構造物は航戦用エッチングが使えないのでプラをくり抜くという手間暇をかけています。
  3. 年内発売予定のアオシマ1/700フルハル大和。開発中の製品なので作例は素組みで、その特徴の解説と開発者へのインタビューで構成されています。「合体しない大和をアオシマが手がけた感慨」ってヒドイ言われようだw
  4. カジカ1/700金剛1914。専用エッチングと木甲板シールを使った作例で、海外新興メーカー製の超高品質モールドが特徴のキットなので、これも作例よりむしろ製品としての解説が主体となっています。



ブックレビュー 月刊モデルグラフィックス 2017年7月号 04
  1. 日本海軍12戦艦の1/700キットのカタログ。同じ艦種でも各社ごとの特長をざっくり解説してあるので選ぶときの参考になります。実質フジミ対WL陣営という載せ方。
  2. 艦これプラモについてアオシマへのインタビュー記事。取り組み始めた3年前から現在までの製品の変貌や今後の展開についてなど。
  3. 開発中のフジミ1/200大和型主砲。同スケールの金閣寺と並べたりして面白いです(笑)。なんでこんな物出そうと思ったのか中の人へのインタビュー付き。
  4. 9月発売予定のマックスファクトリー1/20艦娘大和・武蔵。武蔵の眼鏡はエッチング以外の方法で再現を模索中だそうな。


特集の感想としては、戦艦特集というので過去作を動員するくらいの勢いで数で圧倒する内容かと勝手に思っていたのですが、実際は最近の新製品もしくは発売予定品数点を、純正ディテールアップパーツを使ったり素組みで紹介するといった製品カタログ的な内容だったというのが率直な印象です。それらがどれも興味ある製品だったので私は満足して雑誌購入に至りましたが、そうでなくいつものモデグラ的なライター個性色の強い超絶作例を期待していた人にとっては、今回はちょっと期待はずれかもしれません。

それとアオシマ1/700大和はせっかくメーカーの担当の方にインタビューしたんだから、どうやって静模の各社分担ルールに折り合いをつけたのか、そこのところをぼかさすに聞いて欲しかったですねえ。大人の事情が働いてるのか華麗にスルーして「出す事になりましたけど-」から話が進んでいくので、後の文章読んでてもずっとモヤモヤしてました。><



特集以外で目に留まった内容です。

ブックレビュー 月刊モデルグラフィックス 2017年7月号 05
  1. バンダイ1/600イデオンの電飾改造模型。光りそうなところが光るだけでなく、パネルラインの隙間から光が漏れるように光るのが何とも神秘的。また超巨大ロボ的ディテールが全身に追加されています。
  2. タミヤ1/48飛燕1型。神戸で公開されたレストア飛燕をイメージして、作例では外板全身にベコベコな凹みを再現しています。
  3. スターウォーズ関連では、光って動いて喋るBB-8という超すごい作例が載ってたんですが、残念ながら誌面では伝わらないので、私的にツボに入ったのは扱いが最も小さかったこのホログラム・ダースベイダーでした。目の付け所の勝利!
  4. 連載記事の「模型部屋を作ろう!」は、この雑誌やネイビーヤードで活躍中のR工廠さん。作品同様模型部屋も圧倒的物量ながらゴチャゴチャ感がなく整理整頓されており、豪華で機能的で正確無比な雰囲気です。この作品にしてこの部屋あり(笑)。


ちなみにその超すごいBB-8は、製作者様によりYouTubeに動画がアップされてます。



すごいわー!もう頭の中が周回遅れになるくらいすごいわー!

以上、モデルグラフィックス2017年7月号のレビューでした。



モデルグラフィックス 2017年 07 月号 [雑誌] 【Amazon】

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ブックレビュー 月刊モデルグラフィックス 2017年6月号

昨日発売された月刊モデルグラフィックス 2017年6月号です。
アンドロメダの表紙に釣られて買ってしまいました(苦笑)。

月刊モデルグラフィックス 2017年6月号 01

巻頭特集は「スペース観艦式2017」というタイトルで、近年発売された特撮やアニメに登場する宇宙船のプラモデルの作例を集めた物となっています。


もくじ。

月刊モデルグラフィックス 2017年6月号 02


その巻頭特集の内容をかいつまんで紹介すると、こんな感じでした。

月刊モデルグラフィックス 2017年6月号 03
  1. バンダイ1/1000アンドロメダの作例。光ファイバーによる舷窓、翼端灯の追加電飾が美しく、劇中のダークな悪役ぽいイメージの表現として、まだら的な退色塗装を施してあります。
  2. アンドロメダ・ムービーエフェクトバージョンの製品レビュー。スライド金型を多用した多色成型の部品、電子回路ユニットによる艦橋窓、エンジン、拡散波動砲の電飾と、それに連動するサウンドギミックについて解説されています。
  3. ヤマト2202のメカデザイナー玉盛順一郎氏へのアンドロメダについてのインタビュー記事。あの前方パースを再現する事が大前提だったと明確に語られています。
  4. 「続・電飾のススメ」という短期連載記事。1/1000ゆうなぎを作例として、光ファイバーの電飾とチップLEDのはんだ付けの手順を解説。


月刊モデルグラフィックス 2017年6月号 04
  1. mpc1/48イーグルトランスポーター。スペース1999の撮影に使われたプロップモデルに限りなく近づけるため、1年以上の歳月をかけてディテールアップした力作。
  2. メビウスモデル1/32プロテウス号。元々再現性の高い内装を、ドールハウス的に資料を参考に徹底工作しているのが特徴。
  3. アクアマリン1/1500ナデシコ。アニメのセル画のイメージを再現してキレイ系の塗装。艦橋窓にオーロラシールを貼って偏光ガラス風に仕上げてるのは良いアイデアです。
  4. フジミ1/72ウルトラホーク2号。90cmのビッグモデルで、とにかく大きいという事を伝えるためわざわざ見開き使って写真載せてます(笑)。作例ではエンジンにLEDで電飾。


宇宙船キットの特集ながら、内容の半分はアンドロメダと他のヤマト艦艇で占められているので実質アンドロメダ特集ですね。とはいえ海外SF物の作例の作り込み度はアンドロメダと同等もしくはそれ以上なので一見の価値あり。

また柿沼秀樹氏による「SFプラモデル年代記」は、ガンプラよりもっと前の時代のSF・特撮系プラモが隆盛を極めてた頃を知る読み物として実に面白かったです。

月刊モデルグラフィックス 2017年6月号 05

海外ではSFキットが大人向けのディスプレイタイプが出る時代になっても、ニーズを無視して頑なに走行ギミックに固執し続ける国内模型メーカーに対して、「走らないと死ぬのかっ!」という当時のマニアの魂の叫びには共感しました(笑)。また倒産したイマイからの移籍組がその頃のバンダイには多く、ガンプラの企画を推進したのは彼らだったとういう話は興味深かったです。ここにはそういった話が色々書かれています。


特集以外で目に留まった内容です。

月刊モデルグラフィックス 2017年6月号 04
  1. アオシマ1/24バガーニ・ウァイラ。アンドロメダに釣られたけど、今回私の中でトップ記事はこれでした。キャンディ塗装の美しいボディ、曲面の隅々まで貼られたカーボンデカール、1/24とは思えない精密な内部メカとネオジム磁石を使ってピッタリ閉まるカウル、素晴らしいです!
  2. バンダイ・ビーグルモデルAT-STと1/6ヨーダ。ヨーダの髪は紅茶で染めたコットンで、頭皮に両面テープを貼ってそれに押し付けて植毛してるのだとか。アイデアですなあ。
  3. バンダイ・フィギュアライズバストシリーズのラブライブキャラ簡単フィニッシュ術の紹介。顔の皮膚だけパーツとか眼球パーツがスプラッタすぎて怖い・・・なのに組み立てるとこれがあんなに可愛くなるとは!
  4. フルスクラッチの1/350間宮。船体の艦首艦尾はヒートプレスで中央はプラ板箱組、丈夫構造物もほぼプラ板で煙突はTVアンテナの金属パイプ使用との事。



そして次回7月号は今年初の艦船模型特集との予告が。

月刊モデルグラフィックス 2017年8月号 予告

艦これ4周年に合せた内容のようですが、今までの空母、駆逐艦主体と違って戦艦に絞った構成と書かれています。
ちょっと楽しみ♪



モデルグラフィックス 2017年 06 月号 [雑誌] 【Amazon】

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戦時下の国策本「輝く海軍航空隊」を読んで

2月に入って早々インフルエンザにかかってしまい、これでまで床に伏せてました。
余寒なお厳しい昨今の事、皆様もどうぞお体には気を付けください。


さて本題ですが、私と同じ頃にサイトを開設した旧友であり相互リンク先の模型電動士さんから、「輝く海軍航空隊」という戦時下に発行された当時を知る上で貴重な本を、二冊お持ちという事でそのうちの一冊を新年にプレゼントしていただきました。
ありがたやありがたや。m(_ _ )m


輝く海軍航空隊 01

大きさはB6サイズで、ページ数はノンブルを見ると表紙を含まず292ページからなる読み応えある単行本です。
日本海軍の航空隊がどのようなものか、その歴史から組織構成、任務、活躍などを、当時の青少年向けにやさしく解説した内容になっています。

戦時下の本なので太平洋戦争は大東亜戦争、日中戦争は支那事変と記載、文章も旧仮名遣いで、横書き文は右から左になっているのが目に留まります。



輝く海軍航空隊 02

奥付によると、発行は昭和18年(1943年)10月になっており、この頃は前年のソロモン海戦やガダルカナル戦といった南太平洋の消耗戦で開戦当初から活躍した熟練搭乗員のほとんどが戦死してしまい、海軍が航空兵力の再建に奔走していた時期なので、こういう本を出す事になった当時の国情が浮かんできます。

発行元の童話春秋社も印刷所の帝都印刷も初めて聞く企業名。配給所の日本出版配給だけはウィキペディアに載ってまして、戦時下の出版物を統制する国策会社との事でした。



そんなわけで中身をざっくり紹介します。

表紙をめくって巻頭には、零戦など海軍を代表する飛行機のグラビア写真が載ってます。ここだけ良い紙が使われており、写真の網掛けも非常に細かく鮮明でして、当時でもこの品質の印刷が出来たのかとちょっと驚きました。

輝く海軍航空隊 03

模型電動士さんに教えていただいたのですが、零戦のキャプション「わが精鋭艦上戦闘機」の「艦」の文字はよく見ると上から紙を貼って修正された物になっています。ご自身がお持ちのもう一冊の方ではそれが剥がれかかっていて、元々は「水」になっているとの事でした。水上戦闘機と誤植されていたんですね。ちなみに二式水戦の写真はどこにもありません。


グラビア写真の次には序文が載っていますが、その寄稿主は神風特攻隊の創始者であり、玉音放送の翌日に割腹自決した大西瀧治郎中将でして、当時は航空本部総務部長だったようです。

輝く海軍航空隊 04-2 輝く海軍航空隊 04-1

特攻隊が組織化されたのは、翌年10月のレイテ沖海戦からであり、大西中将はまだこの年には特攻を求める意見に対して保留の態度をとっていたとされていますが、寄稿にあたってその心中はいかばかりだったかと思いを巡らせます。


本の序盤は読者にインパクトを与えるため、ハワイ・マレー沖海戦における海軍航空隊の大戦果を紹介しています。

輝く海軍航空隊 05

どれも今日の資料本でよく目にする有名な写真とイラストで、すでに戦時下でも戦気高揚目的で一般公開されていたんですねえ。
こういった本文中の写真の品質は当然巻頭グラビアよりは劣るものの、私が幼少時の昭和40年代の新聞写真と大差ない感じで、思ってたより鮮明でした。



海軍機を紹介する章では、すでに退役済みの旧式機については正式名称まで紹介していますが、(この本が出た当時である)現役機種については巻頭グラビアの「わが戦闘機」みたいな詳細をぼかした説明に徹しており、代わりにアメリカの飛行機については諸元まで詳しく書かれています。海軍の情報取集能力をアピールする目的もあったのかもしれません。

輝く海軍航空隊 06
  • F4Uコルセア: ダブルワスプエンジン最大出力1850馬力、最大速力625km/h、航続距離2610km。
  • P-47サンダーボルト: 同上エンジンで最大出力1850馬力、最大速力505km/h、上昇限度9000m、機銃12.7mm機銃x 8門~14丁、空戦高度10000m、排気タービン、防弾タンク、防弾ガラス&装甲装備。

どちらも大まかにあっており、新鋭機ながら初飛行が戦前に行われた機種なのでまだ情報が掴みやすかったのかもしれませんが、よく調べてあるなあと思いました。



図解による解説ページもあります。以下は「鍛へる術力」という飛行機の攻撃法を解説した章。

輝く海軍航空隊 07
  1. 環状照門による射撃の説明。敵機が自機と同じ高度でその針路が直角に交わる方向にあるとき、移動距離を予測して撃てば命中するが、実際は両機の位置関係はさまざまなので、この移動距離を半径とする環状の照門とし、敵機がこの中のどれかの位置にいる時射撃すれば命中すると解説されています。
  2. 水平爆撃の説明。真空であれば、投下した爆弾は飛行機の速度と重力との合力でいつも飛行機の真下に落ちるが、実際は空気抵抗を受けるので、進行方向とは逆の方向にやや押しやられてこういう曲線を描き、飛行機が(ニ)の位置にいる時(ハ)の地点に落ちると解説されています。
  3. 急降下爆撃の説明。飛行機が目標に肉薄して投下するため水平爆撃より命中率がずっと高く、しかも移動速度が速いため敵弾を受ける時間が短くて済む攻撃術とあります。
  4. 雷撃の説明。図は魚雷に搭載されているジャイロ誘導装置のしくみ。これによって魚雷は水中の抵抗を受けても舵角を修正し、進行方向を変えずに直進出来ると解説されています。


「移動航空基地」とタイトルが付いている空母についての章。
空母がどのような目的で誕生し発達してきたか、そしてそのメカニズムや運用法について詳しく解説されています。

輝く海軍航空隊 08

ここでも飛行機の章と同じく、英米の空母については艦名を記載したキャプション付き写真で詳しく紹介していますが・・・



輝く海軍航空隊 09

日本空母に関しては、旧式化してすでに第一級戦力から外されていた若宮と鳳翔以外は、やはり「わが航空母艦」、「段甲板型(多段型の事)」と言う風に艦名を伏せてあります。それぞれの写真の空母は、中段左=加賀、中段右=赤城(多段空母時代)、下段左=瑞鶴、下段右=不明(艦橋がないので鳳翔、瑞鳳、龍驤のいずれか?)、かと思います。

現代では日本初の空母と言えば鳳翔とされていますが、この本ではそれより古い水上機母艦の若宮を初の空母と紹介しており、その理由として若宮の現役当時はまだ水上機母艦という艦種がなかったので空母と分類していたからと本文中に書かれています。では鳳翔はとういうと、日本初の制式空母と紹介されています。


アメリカの空母戦力を解説したページ。

輝く海軍航空隊 10

これによると開戦時から米海軍が保有していた空母は、この本が出た昭和18年秋においては、
  • サラトガ: 珊瑚海海戦で撃沈。
  • ヨークタウン: 珊瑚海海戦で撃沈。
  • レキシントン: ハワイ西方洋上で撃沈。
  • エンタープライズ: ミッドウェー海戦で撃沈。
  • ホーネット: ミッドウェー海戦で撃沈。
  • ワスプ: 第二次ソロモン海戦で撃沈。
  • レンジャー: 北大西洋でドイツ潜水艦により撃沈。

となっていますが実際は、
  • サラトガ: 健在(終戦まで生き残る)。
  • ヨークタウン: ミッドウェー海戦で撃沈。
  • レキシントン: 珊瑚海海戦で撃沈。
  • エンタープライズ: 健在(終戦まで生き残る)。
  • ホーネット: 南太平洋海戦で撃沈。
  • ワスプ: 第二次ソロモン海戦で撃沈。
  • レンジャー: 健在(終戦まで生き残る)。
なので事実とは異なります。

ただし実際に昭和17年秋には、太平洋からこれらすべての米空母を追い出した時期があったので、全部が虚偽や誇張というわけでなく、戦果の誤認による過大評価も多分に含まれていたと思います。


「大海洋航空作戦の展開」という、英米戦におけるこれまでの戦果報告を紹介した章。

輝く海軍航空隊 11

上写真はその中でも北方作戦からソロモン海戦までのくだりが報告されているページ。戦果の過大評価は変わらずですが、この頃の戦闘では味方の被害も相当出てたにもかかわらず、そこには一切触れられていないのが興味深いです。



輝く海軍航空隊 12

ただ巻末に近いページにある昭和18年4月以降の航空戦の戦況においてはアッツ島守備隊玉砕の事が書かれていまして、見落としがなければこれがこの本における唯一自軍の被害について具体的に記述されている箇所です。
実際この戦いの事は、戦時下において国民に発表された初の日本軍の敗北として知られています。



輝く海軍航空隊 13

海軍航空隊の活躍をひととおり説明した後は最終章となり、これだけやっつけても米軍は物量に物を言わせて次から次へと新戦力を前線に投入して来る。現代の戦いは航空戦であり、彼らに打ち勝つにはどうしても飛行機と搭乗員の数が必要なので、諸君も共に戦いましょうという流れになっていきます。

そしてここから先はその具体的方法が書かれており、海軍飛行予科練習生、いわゆる予科練に入るにはどうすればよいのか、そして予科練ではどのような事を学んで生活し、晴れて航空隊に配属されるのかが説明されていて、入隊の手引書的な内容に変わります。

輝く海軍航空隊 14

予科練というのは志願制の少年飛行兵養成制度でして、満14歳から入隊資格があり(乙種の場合。甲種は15歳)、当時徴兵が19歳からだったので、それより早く兵役に就く事が出来たのです。パイロットは高度な知識と技量を要するので、それまではなろうと思っても審査が難しくてなかなかなれなかったけど、今は制度が変わってやさしくなり採用枠も大幅に増えたので簡単になれますよとこの本で説明されています。実際のところは戦況悪化で搭乗員を大量養成しなければばらなくなったからでして、この翌年末くらいからは特攻隊の訓練を行う場所になってました。



さて読了しての感想です。

航空隊の歴史や組織構成、飛行機や空母の説明などについては、現代の資料本と書かれてる事ほぼ同じなんですが、「昔こんな事があったのです」と「今こんな具合です」では全く違った印象でした。

自分が生まれる前の話というのは、知識として理解していても感覚的にピンと来ないものですが、この本を読んでいると確かに今から74年前日本は英米と戦争中で、政府や軍隊はこんな事を国民に伝えていたという、戦時下の張り詰めた空気が文章から生々しく伝わってきます。
これがもっと昔の本であれば逆に歴史資料として距離を置いた見方が出来たのでしょうが、両親や祖父母がそこには生きており、しかも自分が生まれる20数年前程度の昔なので、本の内容が自分の知ってる世の中と線で繋がっている部分が所々に見受けられ、妙にリアルなのです。

にしても戦果報告については、こんだけ一方的に勝ち続けてるという話を国民は素直に信じ込んだのだろうか?という疑問は残ります。しかしそれは自分がその後の未来を知っているからであって、言論統制されたあの当時の年端もいかない少年少女がこの本を読んだとすればどうだったのか?あるいは「うっそだー!」と内心思っていても、それを口に出せる世の中ではなかったでしょうしね。

そんなわけで当初サッと読むつもりが、読んでいるうちに色々思うものがありまして、史実と付け合せたりしながらじっくり読むうちに1か月も経ってしまいました。読書中の頭の中は昭和18年秋でしたね。

ちなみにウチの父親は昭和3年生まれなので当時15歳(12月生まれなので正確には14歳)で、この本のターゲットど真ん中です。
予科練とかの志願兵に関しては、11人兄弟の末っ子で、兄が既に2人戦死していたこともあって行かせようとするまわりの空気もなかったし、本人も行く気なかったと聞いてます。



あと模型電動士さんからは、役所広司が主演した映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の台本も一緒にいただきました。

聯合艦隊司令長官 山本五十六 台本 01 聯合艦隊司令長官 山本五十六 台本 02

山本五十六は新潟出身なので地元の英雄なのです。
その地元企業にお勤めという事で、お仕事がらみで手に入れられたそうです。
こちらもありがとうございました。

【theme : 模型・プラモデル
【genre : 趣味・実用

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