新年あけましておめでとうございます。

この年始の挨拶を今年は書けないと思ってました。なぜなら看取り期に入っている入院中の父が年を越せると思ってなかったから・・・
12月17日のブログで病棟からコロナ感染者が出て面会禁止になった旨を書きましたが、その後最も恐れていた院内感染が起きてしまいました。
九十四歳の誕生日を迎えた翌日の17日に発熱してPCR検査をしたところ陽性反応が出て、さらに20日には重症化に。今日明日が峠なので覚悟してくださいと主治医の先生から電話で説明を受けました。
誤嚥性肺炎で終末期の超高齢者がコロナで重症化したとなれば、今度こそどうあがいても助かるわけがない。それにコロナで死亡したとなれば遺体と面会も出来ずにそのまま火葬場に直送、骨で返却されておしまいでまともな葬儀もあげてやれません。
元々は特養での転倒による左大腿骨の骨折だったのに、手術後に合併症が出て誤嚥性肺炎になり、最期にはコロナを移されて家族とのお別れも出来ずに死ぬなんて、親父も我々もなんでこんな残酷な目に遭うんだと嘆きました。
そして葬儀屋とコロナの場合の骨葬について相談したりした翌々日また先生から電話があり、「ああついに危篤か臨終の連絡か…」と腹を括ってを聞くと、なんと父はまたしても峠を越えて容体が落ち着いて来たと!さらに発症から10日が経った12月30日に一般病棟に戻る事が出来、そこから2日後の昨日1月1日をもってコロナ認定解除となりました。
父の生命力に驚くとともに治療に当たってくれた病院のスタッフ皆様に感謝です。これで最期を迎えるにしても家族側の代表者である私だけは看取ってやれるところまで戻ってきました。そしてリモートですが、母と共に1度だけ面会も許してもらえました。

父にはコロナを無事乗り越えられた事、そして前回の面会から今日までの間に九十四歳の誕生日を迎えて、これで11人兄弟のうち男衆の中で最長寿になった事(これまでは2つ上の伯父の九十三才没が最長寿)を自分と母の声で祝ってあげられました。
そして元旦は兄家族が年始参りでウチに来たので久しぶりに全員が揃い、特に姪御二人に囲まれてここのところ塞ぎがちだった母が心の底から楽しそうにしており良い新年を迎えられました。
後の望みはもう一度じかに会って父の手を取ってやりたいですね。なのでコロナによる面会禁止解除のその日まで命が続いてくれる事を願うばかりです。
そのような事情で落ち着かない日々はまだしばらく続きますが、本年もよろしくお願いします。
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テーマ:介助・介護生活 - ジャンル:心と身体
- 2023/01/02(月) 18:30:29|
- 日記
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| コメント:2
家族思いの御優しい方ですね。読んでいて此方も優しい気持ちになれました。
- URL |
- 2023/01/05(木) 00:53:19 |
- 太田 #-
- [ 編集 ]
>太田さん
ありがとうございます。
おかげで面会制限は5日から緩和されて週に1回は会えるようになったので、早速昨日会ってきました。
父には残された日々を出来るだけ苦しまずに過ごして欲しいです。
- URL |
- 2023/01/06(金) 21:36:01 |
- おまみ(管理人) #Nc3lz.Jc
- [ 編集 ]